管理人のイエイリです。
これまでの住宅の床下収納庫といえば、床面に数十センチメートル角のふたを設け、その下に段ボール箱1~2個分の食料や雑貨品などを入れるものというイメージでした。
モノの出し入れは、床にはいつくばるような姿勢で行う必要があるため、頻繁には利用しにくかったのではないでしょうか。
こうした従来の床下収納庫のイメージを打ち破ろうと、住宅デバイス共創機構設立準備室(本社:山梨県笛吹市)は、画期的なアイデアを考案しました。
住宅の床下空間を、
ナ、ナ、ナ、ナント、
ロボット床下収納庫
にしようというのです。(住宅デバイス共創機構設立準備室のプレスリリースはこちら)
その仕組みは、大手通販サイトが導入しているロボット倉庫を小型化したようなイメージです。
人間の腰あたりの高さに設けられた受け渡し口に荷物を入れると、エレベーターで床下へと降りていき、荷物運搬ロボットに引き渡され、所定の場所に置かれます。
荷物の最大サイズは、幅450mm×奥行き450mm×高さ470mmで、収納可能最大重量は25kgです。2L入りペットボトルなら12本を一度に入れられる大きさです。
床下でロボットが荷物を持ち上げて動けるようにするためには、従来の住宅に比べて基礎高を200mm程度上げて平滑な床スラブを施工する必要があります。
また、床下の荷物が極端な温度や湿度の変化にさらされないようにするため、ロボットの移動を妨げないように適切な断熱工法を選択・施工することも求められます。
さらに荷物の受け渡し口の屋外側にも荷物用エレベーターを設けることで、開発が進んでいる宅配便などの
自動配送ロボット
が運んできた荷物も受け取ることができるのです。
このロボット床下収納庫に用いられる機器を構成する部品などは、既に生産や利用が行われている機械部品に近いため、近い将来に開発や商品化が実現しそうです。
今後、設立が予定されている住宅デバイス共創機構は、住宅やロボットなどの共通規格や仕様を早期に開発し、共有することでスピーディーなロボット床下収納庫の実現を目指しており、活動に賛同する団体を募集しています。
物流と連携した住宅開発に興味のある方は、準備室(メール:info@rdcc-pre.org)まで連絡してみてはいかがでしょうか。