超薄型RFIDで生コン温度を遠隔計測、迅速に脱型へ! 長谷工とTOPPANエッジが共同開発
2024年9月18日

管理人のイエイリです。

コンクリートを使った建物の工期に大きく影響を与えるのが、生コンクリート打設から型枠を取り外す脱型までの期間です。

平均気温によって脱型までの日数が決められていますが、コンクリートの圧縮強度が所定の値に達していればそれよりも短い期間で脱型できます。

そのため、生コン打設後に強度がどれだけ高まっているのかは、工事関係者の大きな関心事です。

そこで、長谷工コーポレーション(本社:東京都港区)とTOPPANエッジ(本社:東京都港区)は、コンクリートの硬化による強度の発現を、

ナ、ナ、ナ、ナント、

リアルタイムに確認

できる「RFIDセンサーシステム」を開発したのです。(長谷工コーポレーションとTOPPANエッジのプレスリリースはこちら

生コン温度を計測する「RFIDセンサー」。シール状になっている(以下の写真、資料:長谷工コーポレーション、TOPPANエッジ)

生コン温度を計測する「RFIDセンサー」。シール状になっている(以下の写真、資料:長谷工コーポレーション、TOPPANエッジ)

このシステムは、RFID(ICタグ)と温度センサーをシール化した「RFIDセンサー」を、コンクリートを打設する型枠内面に張り付け、型枠の外側から読み取り機でコンクリートの温度を測定し、記録するものです。

センサーの取り付けには配線や型枠の加工は不要です。非常に薄型なので、型枠を取り外した後のコンクリート表面の痕跡もごくわずかなので、手直しや仕上げも不要です。

型枠内部に張り付けたRFIDセンサー(右)と、型枠を取り外した後のわずかな痕跡(左)

型枠内部に張り付けたRFIDセンサー(右)と、型枠を取り外した後のわずかな痕跡(左)

型枠の外側に設置した読み取り機で記録された温度データは、クラウドに自動送信され、建築基準法に基づく推定式からコンクリートの強度を推定できます。

そのため、気になる打設後の コンクリート強度を

遠隔で知る

ことができるのです。

RFIDセンサーと読み取り機で計測した温度データや、コンクリート推定強度はクラウドに集約され、遠隔からもリアルタイムで確認できる

RFIDセンサーと読み取り機で計測した温度データや、コンクリート推定強度はクラウドに集約され、遠隔からもリアルタイムで確認できる

工期が厳しく、一刻も早く型枠を取り外して次の工程に進みたいとき、リアルタイムでコンクリ強度がわかると、品質と工程を両立することができて、ありがたいですね。

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