管理人のイエイリです。
クラウドとスマホ・タブレットによる施工管理システムの普及や、施工管理の遠隔化、さらにはAI(人工知能)やロボットの導入など、建設現場でのLANやWi-Fiのニーズは高まるばかりです。
そこで古野電気(本社:兵庫県西宮市)では高層ビルや地下駐車場、そしてトンネル坑内など様々な建設現場にWi-Fi環境を構築するため、その名も、
ナ、ナ、ナ、ナント、
ゼンゲンバLANシリーズ
というWi-Fiシステムを展開しているのです。(古野電気のプレスリリースはこちら)
「ゼンゲンバLANシリーズ」の特長は、有線LANの配線に制約があり、障害物も多い工事現場で安定的に通信を行うために、多数のアクセスポイントを設置し、最適な経路で通信する「無線メッシュ」という方式を採用していることです。
このアクセスポイントにアンテナをつないで、その周辺をWi-Fi化します。
例えば、高層ビルの現場用には「ウェーブガイドLAN」というシステムがあり、足場に使われる単管パイプでアクセスポイントとアンテナをつなぎ、パイプの中にWi-Fiの電波を通して各階をつなぎます。
地下工事の現場に対応した「ジョインフルLAN」は、アクセスポイントと各階のアンテナを同軸ケーブルでつなぎ地下の各階をWi-Fi化します。
また、細長いトンネル現場向けには、メッシュアクセスポイントとトンネル方向に向いた指向性アンテナを一体化し、IP65の防じん・防水仕様の頑丈なケースに収めた「ホップワイドLAN」という装置を使ってWi-Fi化します。
指向性アンテナの威力によって通常のアクセスポイントだと50mしか電波が届かないところ、ホップワイドLANは500mも電波を飛ばせます。
古野電気は、これらのゼンゲンバLANシリーズを刷新し、
Wi-Fi6規格対応
の新型モデルを2024年9月から提供を開始しました。
Wi-Fi6とは、いわば“5G時代のWi-Fi”のようなもので、最大通信速度が9.6Gbpsと速く、多数のユーザーが同時に接続して安定的に通信できるなどの特長があります。
現場用で使うWi-Fiカメラや、スマホ・タブレット、IoT機器、ロボットなどが増えても、Wi-Fi6対応だと安心できそうですね。