WebカメラがIoT、AIと融合! セーフィーとMODEが水中ポンプの稼働を“見える化”
2025年10月10日

管理人のイエイリです。

トンネル工事やダム工事などで使われる水中ポンプは、万一、故障すると現場が水浸しになってしまいます。

現場の安全を守る重要設備なので、これまでは定期的な巡視を行っていましたが、手間と時間がかかります。

そこで現場では、ポンプにWebカメラを取り付けて映像で監視するケースが増えていますが、「本当に稼働しているのか」まではわかりません。現場が浸水し始めてから映像で気づいても、手遅れになることがありますね。

現場監視用のWebカメラの例(以下の写真、資料:セーフィー)

現場監視用のWebカメラの例(以下の写真、資料:セーフィー)

こうしたお困りごとを解決するため、セーフィー(本社:東京都品川区)はMODE(本社:米国サンマテオ)と協業し、「水中ポンプ死活監視App」の提供を開始しました。

Webカメラの映像だけでなく、

ナ、ナ、ナ、ナント、

水中ポンプのIoTデータ

も組み合わせて、水中ポンプが正常に稼働しているかどうかを“見える化”したのです。(セーフィーのプレスリリースはこちら

「水中ポンプ死活監視App」のイメージ。水中ポンプをIoTセンサーとWebカメラで監視し、異常発生時にはAIがスマホに通知する

「水中ポンプ死活監視App」のイメージ。水中ポンプをIoTセンサーとWebカメラで監視し、異常発生時にはAIがスマホに通知する

このアプリはクラウド録画サービスと、ポンプに取り付けた電流センサーによるIoT(モノのインターネット)データを組み合わせて水中ポンプの動作状況を監視し、停止や異常が起きた際にはAI(人工知能)がスマートフォンなどにアラート通知を行うものです。

現場にいなくても即座に異常発生を把握できるので、巡視の手間を減らし、トラブル発生時の初動対応も迅速化できます。

アラート通知を受けた現場担当者は、普通の言葉でAIに問い合わせると、現場の状況を詳しく教えてくれます。

人間に聞くような感覚で。「ポンプは今動いている?」「異常は検知してる?」などと話しかけると、AIがデータと映像を分析して答えてくれるので、ユーザーの

トレーニングは不要

です。

「水中ポンプ死活監視App」のシステム構成

「水中ポンプ死活監視App」のシステム構成

ダムや橋梁現場での湧水排水や、港湾工事でのドライアップ作業、シールドトンネル現場での排水作業など、幅広い現場での活用が想定されます。

シールドトンネル(左)や橋梁建設(右)の現場など、水中ポンプを常時、動かしている作業の監視に幅広く活用できそうだ

シールドトンネル(左)や橋梁建設(右)の現場など、水中ポンプを常時、動かしている作業の監視に幅広く活用できそうだ

このアプリは、MODEが提供する現場DXプラットフォーム「BizStack」と、セーフィーのクラウドカメラサービス「Safie」を連携させた「BizStack
Construction Apps」の第一弾です。

セーフィーとMODEは今後、ポンプだけでなく、建設・土木現場のあらゆる機器・設備の稼働をリアルタイムで監視できるソリューションへと拡大していく計画です。

映像とIoT、そしてAIが融合することにより、現場の監視業務は遠隔化、自動化が可能になり、仕事は大幅に楽になります。次世代の建設現場を先取りする取り組みと言えるでしょう。

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