管理人のイエイリです。
資材の積み下ろしを効率的に行うフォークリフトの運転は、大変熟練が必要です。細長いフォークの高さや位置を合わせて、パレットやコンテナ下のすき間に、まっすぐ差し込まなければいけません。
オペレーターからはフォーク先端の位置が見えにくいので、フォークの位置が不適切な場合は、落下事故や荷物への“貫通”などの事故が起こる可能性もあります。
こうしたフォークリフトでの荷役作業の問題を解決するため、日本貨物鉄道(JR貨物)はコンテナ用フォークリフトを製作し、2024年12月初旬に東京貨物ターミナル駅に1台目を導入することになりました。
このフォークリフトには、フォークの位置や高さ、向きを正確に制御するため、
ナ、ナ、ナ、ナント、
操作ガイダンス機能
が搭載されているのです。(JR貨物のプレスリリースはこちら)
操作ガイダンス機能は、複数のカメラなどのセンサーによって、見えにくいフォーク先端の高さや中心位置をモニターに表示することでオペレーターを支援します。
また、コンテナが適切な位置で保持しているかを検出し、適切でない場合にはオペレーターに警告を促します。
また、外界センサーによって、荷役対象コンテナの位置を認識し、オペレーターは
アクセル操作だけで
フォークリフトを自動的に荷役対象コンテナと正対させることができ、独自の荷役対象物認識技術によりフォーク位置を正確に自動制御します。
同社は「ガイダンス機能」と呼んでいますが、フォークの「水平位置」「垂直位置」「軸線方向」の3つを自動的に合わせてくれるので、フォークリフト版の“3Dマシンコントロール”と言っても過言ではありませんね。
これらの機能によって、フォークリフトの運転はずっと簡単かつ楽になり、荷役スピードも上がりそうですね。新人オペレーターの育成期間の短縮や、安全性向上も期待できそうです。