管理人のイエイリです。
鹿島が東京都八王子市内で施工中の「R2 国道20号八王子南BP館第二トンネル工事」の現場には、現場を見通せる位置にカメラが設置されており、離れた現場事務所から作業の状況が見られるようになっています。
事務所のモニターに映し出された映像を見ると、クレーンなどの重機が作業し、作業員が行き交い、資材が整然と並んでいる様子がわかります。
ただし、これは単なる映像ではありません。
ナ、ナ、ナ、ナント、
現場の「今」を3D化
したリアルタイムなデジタルツインなのです。(鹿島のプレスリリースはこちら)
このシステムは「リアルタイム3Dスキャン」というもので、鹿島と日立産業制御ソリューションズ(東京本社:東京都台東区)が共同開発したものです。
現場のカメラには、3D点群計測できるLiDARセンサーが併設されており、データ解析用のクラウド上で映像と点群を組み合わせることで、現場全体の3Dモデルが常時更新できるのです。
特に注目すべきは、これまでのデジタルツインでは難しかった更新スピードです。
例えば、覆工板の開口部や資材置き場の状況、さらには稼働中の建機の位置まで立体的に確認でき、必要に応じて各部の寸法や
重機の作業半径
なども遠隔で確認できるのです。
そのため、現場全体を見渡しながら、各部の安全管理や工程調整をスピーディーに行うことができます。
この技術は、鹿島が土木現場で人、モノ、建設機械、環境などの情報を一元管理するために開発した「Field Browser」や、建築現場で資機材の位置や稼働状況を把握する「K-Field」などとも連携できそうです。
すると「管理の半分は遠隔で」などを掲げる鹿島スマート生産ビジョンが土木と建築の垣根を越えてさらに発展する可能性もありそうですね。






















