管理人のイエイリです。
建設現場では、柱や基礎、設備などの位置を設計通りに決める「墨出し」という作業が欠かせません。
多くの現場ではトータルステーションなどの測量機を使いますが、機械は高価ですし、操作できる人も限られます。
ちょっと位置を確認したいだけでも測量担当者を呼んだり、機械を据え付けたりする必要があり、意外と手間ひまがかかる作業です。
そんな現場のお困りごとを解決してくれる面白い技術が登場しました。
オプティム(東京都港区)のスマートフォン測量アプリ「OPTiM Geo Scan」に新機能が搭載され、
ナ、ナ、ナ、ナント、
ミリメートル級精度
での測位が可能になったのです。(オプティムのプレスリリースはこちら)
最近、スマホとRTK-GNSSによる測量が普及してきましたが、プラスマイナス2cm程度の「センチメートル級精度」が普通で、鉛直方向には誤差が大きくなる傾向がありました。
しかし、今回、スマホを使ってミリメートル級精度に近づいたのです。
同社によると、この高精度を実現したのは独自の測量データの処理技術によるものです。リアルタイム測位データのバラツキを数ミリ以内に収束させて、真値に限りなく近い結果を実現しました。しかも水平・鉛直方向共にミリメートル級の高精度を達成したとのことです。
これまでのスマホ測量は、盛土や切土など土工の施工管理が主な用途でしたが、ミリメートル級精度に進化した結果、構造物の墨出しや施工用の基準点の位置出しなどが行えるようになりました。
その結果、数百万円クラスの
高額なトータルステーション
などが必要だった測量作業の一部が、スマホで行えるようになったのは、現場的には、かなり気になる話ではないでしょうか。
このようなツールが現場で普及すれば、測量作業のあり方も少しずつ変わってきそうです。
例えば施工管理者がスマートフォンを持って現場を歩きながら、設計位置を確認したり、ちょっとした位置出しをその場で行ったり、といった使い方も考えられます。
もちろん、すべての測量作業がスマホに置き換わるわけではないでしょうが、現場での簡易な位置確認や墨出しなどでは、トータルステーションに代わって、こうした手軽なツールが活躍する場面は増えていきそうです。




















