「BIMを活用したいけれど、人材が見つからない」「どう始めたらいいの?」—そんな悩みを解決するのが、ウィルオブ・コンストラクション(本社:東京都新宿区)が提供するBIMサービスだ。同社には各種BIMソフトやプレゼンテーション、設計、施工管理などの業務に精通したBIM人材がそろっており、様々なBIM関連業務を手軽にアウトソーシングできる。また、BIM活用を内製化したい場合は、ベトナムの建設系大学を卒業し、日本での活躍を夢見るBIMエリートたちを人材派遣することも可能だ。スムーズにBIMを始める方法を紹介しよう。
繁忙期のBIM業務をアウトソーシング
建設業界でBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の活用が本格化してきた。最近は単にパースや図面を描くツールとしてだけではなく、現場での施工や施工管理にロボットやAI、情報化施工などを導入し、建設DX(デジタル・トランスフォーメーション)を実現するために欠かせないデータとなりつつある。
一方、BIMの必要性や効果はわかっていても、実際にどう取り組んでいけばよいのかがわからないという企業も多い。
そんなお困りごとを解決してくれるのが、ウィルオブ・コンストラクションのBIM専門アウトソーシングサービスだ。
「当社には主要なBIMソフトに精通したBIM人材が在籍しており、アウトソーシングで施工図作成から干渉チェック、数量算出まで幅広い業務に対応できます」と語るのは、ウィルオブ・コンストラクション 戦略推進部 BIMソリューショングループ マネージャーの金谷亮佑氏だ。
「BIM業務が増えすぎて、社内のリソースだけでは対応しきれない―――」。BIMを導入して成功している企業ほど、どんどん業務が増えて「手が回らない!」という状況に陥りがち。そんな時の“BIM/CIM駆け込み寺”として企業の窮地を救うサービスだ。
同社は、オートデスクの「Revit」や「Civil 3D」、「Navisworks」などのBIMソフトはもちろん、「Archicad」や「Rebro」プレゼンテーション用の「FUZOR」まで幅広いソフトや設計・施工管理の業務ニーズに応える体制を整え、2024年6月にBIMアウトソーシング事業を開始した。
「最初は小さな物件をアウトソーシングしていた会社も、成果品の品質や納期、価格にご満足いただき、半年で3回のリピートオーダーを発注する企業も出てきました。当社では高価なソフト『FUZOR』を使ったプレゼンテーション用の動画作品も作るスキルを持っていますので、その部分だけをアウトソーシングで利用する企業もあります」と金谷氏は説明する。
また、手間ひまや高度なスキルが求められるファミリー(BIMオブジェクト)の作成なども、必要なときに手軽に外注できる。自社のBIMワークフローの一部に、ウィルオブ・コンストラクションのアウトソーシングを組み込んでおくと、業務量が多くなっても安心できる。
ベトナムの若きBIMエリートを人材派遣
BIM活用が増える中、「うちの会社、まだ2次元CADでやっているんだけど、そろそろBIMに移行しないとマズいんじゃない?」と思案中の設計事務所や建設会社もある。しかし、「今いるスタッフがBIMを扱えない」「BIM人材を募集しても、なかなか見つからない」と、人材面の問題で導入に進まない企業も少なくない。
そんな課題を解決するため、ウィルオブ・コンストラクションでは、新たなBIM/CIM人材としてベトナム人オペレーターを人材派遣するサービスにも力を入れている。
しかし、日本には外国人と一緒に働いた経験がないため、いったいどんな人が派遣されてくるのかが心配で、外国人の雇用に踏み切れなかった企業も多いだろう。
「当社が派遣するベトナム人BIM/CIMオペレーターは、ベトナムの首都、ハノイにある名門校『国立ハノイ土木大学』の卒業生や建設・土木系大学の既卒エンジニアです。日本で働いてBIMの世界でキャリアアップを目指そうという向上心が強い人たちです」とウィルオブ・コンストラクション 営業本部長の齋藤匠平氏は説明する。
外国人労働者と一口に言っても、専門性やスキル、モチベーションは様々だ。BIM/CIMオペレーターとして派遣されてくるのは、日本のBIM業界で経験を積み、将来はマネージャーやコーディネーターのレベルで活躍したいという明確な目的意識を持った“若きBIMエリート”たちなのだ。
派遣候補者は、国立ハノイ土木大学の4年生などから募集し、大学の施設でオートデスクのBIMソフト「Revit」や「Revit MEP」、「Civil 3D」、「Navisworks」の研修をフルタイムで4カ月間受ける。グループ会社のウィルオブベトナムと連携して、さらに1年間の日本語研修も受けて、基本的な日常会話を理解できる日本語能力試験(JLPT)の「N3」を取得している。
建築や土木などの建設系学科を専攻し、BIMスキルを持つ彼らは、日本の建設会社や設計事務所から注目され、大手企業を中心に派遣が始まっている。
「例えばある大手ゼネコンは意匠、構造、設備などを専門とする6人を受け入れたほか、ある大手設備専門会社はBIM業務の経験者をBIMオペレーターとして受け入れました。また、ある設計事務所はBIM専門部署に数人を受け入れ、自社のBIMスタッフとして養成を始めています」と齋藤氏は説明する。
このほか、ある地方の建設コンサルタントは、BIMのアウトソーシングサービスを利用してきたが、自社でも本格的にBIM/CIMに取り組もうと、人材派遣サービスの活用も始めた。
RevitやCivil 3Dなどオートデスク製品を徹底研修
ベトナムでは、「Revit」や「Revit MEP」、「Civil 3D」、「Navisworks」などオートデスクのBIMソフトを使い、BIM教育を行っている。
ベトナムのハノイに常駐し、派遣候補生の募集や採用活動、教育などを担当するウィルオブ・コンストラクションの小松颯志氏は「BIM研修と言えば、戸建て住宅などを題材にすることが多いですが、当社はマンションの基礎から建物まで、意匠、構造、設備を題材にBIMモデルや図面の作成などを行っています」と説明する。
「派遣候補生のベトナム人は、日本文化に親しみ、日本に行って活躍したいという若者ばかりです。日本の食文化にも全く問題がなく、宗教的な制約も少ないので日本人ともストレスなく付き合っていけます。そのため、会社での定着率も高いのが特徴です」(小松氏)
その一方で彼らは「日本のBIM/CIM業界で成長し、BIMマネージャーを目指したい」といったハングリー精神も旺盛だ。受け入れ先の企業も、彼らのモチベーションをうまく生かしながら、自社のBIM活用力を高めていってはどうだろうか。
例えば、これからBIM活用を始める企業は、ベトナム人派遣社員と自社の社員を1つのチームにし、ベトナム人はBIMの活用スキルを、日本人社員は日本の建設技術や手法を教えることで、双方のキャリアアップにつながる。
日本では、人手不足が年々深刻化する中、建設業向けのロボットやAI、自動化建機などの導入が進み、生産性向上や働き方改革が本格化している。BIMは単なる人間向けのツールではなく、コンピューターや機械に建物の情報を伝える「マシン語」として、建設DXに欠かせない存在となりつつある。
これからBIM/CIM導入を検討している企業は、ウィルオブ・コンストラクションのアウトソーシングや人材派遣を活用し、スムーズに導入を進めるのも有効な選択肢となるだろう。問い合わせや資料請求をご希望の方は、同社のウェブサイトにアクセスし、問い合わせてみてはいかかだろうか。(QRコードからのアクセスは下記をご利用ください)
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