管理人のイエイリです。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を使ったコンペと言えば、2009年から毎年開催されている「Build Live Tokyo」(主催:IAI日本)が有名です。
48時間(学生は96時間)という短い時間で課題の建物をBIMで設計するというものですが、今年からフォーラムエイトが新しいコンペ「Virtual Design World Cup(学生BIM&VRデザインコンテスト オン クラウド)
」を実施することになりました。
BIMに加えてVR(バーチャル・リアリティ)も活用し、建物や周囲の街並みを含めてデザインするものです。意匠デザインだけでなく構造デザインや景観、群集流動、風解析などの各種シミュレーション、そしてウォークスルーによる内部景観評価などを含め、デザインを総合的に評価するのが特徴です。
さらに、「自然、エコ、環境に配慮した設計を求めるものとする」ということですので、これからのまちづくりの理想形を追求するものと言ってもいいでしょう。
驚くべきは、その賞金です。
ナ、ナ、ナ、ナント、
最優秀賞には100万円
が授与されるのです。
応募資格は「応募作品の制作にあたった参加者がすべて学生であること」です。これだけの賞金が出るとなると、学生さんの気合いも相当なものになりそうですね。
Virtual Design World Cup~第1回 学生BIM&VRデザインコンテスト オン クラウドのウェブサイト(資料:フォーラムエイト。以下同じ) |
今回の課題は、東京・渋谷の街並みをVRデータ化したものをベースに、「歩道橋(ペデストリアンブリッジ)やそれを中心とした建築、まちづくりを含めたデザインを競う」かというものです。時代設定は過去、現在、未来を問いません。
参加チームに提供される資料には、
3Dスキャナの点群データ
と3Dモデル、VRモデルによる現況データ、同社のVRソフト「UC-win/Road Ver.5.0」のデータも含まれます。
このほか、渋谷地区の概要と都市計画予定、フォーラムエイトによる調査技術情報なども提供されます。
すでに5月2日からエントリー受付が始まっており、9月30日まで応募を受け付けます。ルールはUC-win/Roadと、同社のBIMソフト「Allplan」の二つを必ず使うことです。
応募作品は11月4日に審査し、 11月15日~17日に東京・品川が開催される「フォーラムエイト・デザインフェスティバル2011-3Days」で展示、表彰が行われます。
学生さんならではの、創意工夫に満ちた作品がどんどん応募されることを期待したいですね。
Virtual Design World Cup ~第1回 学生BIM&VRデザインコンテスト オン クラウドの流れ |