建物を丸ごと管理!BIM対応のFMソフト「ArchiFM」
2011年5月19日

管理人のイエイリです。

日本のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の活用は、プロジェクトの上流部分である企画や意匠設計から、詳細設計、施工へとだんだん下流側にも広がりつつあります。

その流れは、ついに維持管理(ファシリティマネジメント=FM)分野にまで及んできました。5月13日にハンガリーのヴィントコン社(vintoCON Kft)とエクストリーム(本社:名古屋市)は、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

BIM対応のFMソフト

 

ArchiFM13 Asset Planning」の日本語を発売したのです。

BIM対応の建築用3次元CAD「ArchiCAD」で作成したBIMモデルを読み込み、「ゾーン」「オブジェクト」「ランプ」「窓」「ドア」の5種類のデータを変換してFM用データベースを自動作成。

エリア管理、入居者管理、資産管理、移設管理という4つの基本機能のほか、レポート作成やデータ出力の機能を搭載しています。

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BIM対応の建築用3次元CAD「ArchiCAD」で作成したBIMモデルを基にFM用データベースを作成できる「ArchiFM13 Asset Planning」(資料:ヴィントコン、エクストリーム。以下同じ)

また、ArchiCADとの間で双方向のデータ互換性があるため、部屋の位置や家具・備品類の位置を両方のソフトで確認できます。そのため、従来の2次元図面では難しかった3次元での位置・空間情報を管理できるのが特徴です。

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ArchiFMとArchiCADの間には双方向のデータ互換性がある

BIMというと、建物の躯体や設備などに限定して考えがちですが、このソフトの特徴は建物の中にあるものは

 

建物内にあるものすべて

 

を管理できるようにしていることです。

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建物内の人の管理まで可能だ

設計、施工段階で作ったBIMモデルを竣工後もFMに生かすことで、人事異動からオフィスのレイアウト、そして家具や備品の管理・販売など、新しいビジネスが開けるかもしれませんね。

ちなみに、気になるお値段は69万8000円(税別。1年間のソフトウエアサポート料含む)です。

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