0系新幹線を3Dスキャン!建設業の技術を映画制作に活用
2011年5月18日

管理人のイエイリです。

昭和39年は、戦後の日本にとって大きな節目となった年でした。同年開催の東京オリンピックに合わせて、国立競技場や日本武道館などの競技場や首都高速道路などの交通インフラが整備され、日本は“オリンピック景気”にわきました。

そして「夢の超特急」と言われた東海道新幹線が開業しました。この時期を舞台にした映画のVFX(視覚効果)制作を担当する企業からの依頼で大浦工測が行ったのは、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

0系新幹線の3Dスキャン

 

作業なのです!

青梅鉄道公園に保存されている0系新幹線の先頭車両を、3Dレーザースキャナーで計測したものです。

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0系新幹線の先頭車両を3Dレーザースキャナーで計測する作業(左)。車両の左側には各方向から計測した点群データを組み合わせるための「ターゲット」が見える(写真:大浦工測)

 

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各方向から計測した点群データを組み合わせたもの(上)と、デジタルカメラの画像と組み合わせたカラー点群(下)(画像:大浦工測)

この映画は、3D映画として制作されています。0系新幹線の特徴である丸みを帯びた形状は、ちょっとでもカーブの具合が違うとリアルに見えません。実物を3Dレーザースキャナーで計測した点群データを基にCGを作ると、ホンモノそっくりに見えること間違いなしですね。

運転席の奥に見えるJRマークは、点群を裏側から見ている状態のため、裏文字になっています。この点群データを基に、映画用のCGを作ります。

新幹線のほか、和歌山県でも気動車のレーザースキャニングを行いました。

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和歌山県で計測した気動車の点群データ(画像:大浦工測)

映画の完成が待ち遠しいですね。そして、

 

エンドロール

 

に「3Dスキャン:大浦工測」と出てくるのをしっかり探したいと思います。建設業の技術が、エンターテインメント分野で使われたのは画期的ですね。

【お断り】
諸般の事情により、記事のタイトル、内容を一部修正しました。

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