管理人のイエイリです。
ハイエンドの3次元CAD「CATIA」の開発元として知られるダッソー・システムが、ビックリするような新製品をこのほど発表しました。
建設業界で広く使われている「DWG形式」や「DXF形式」のCAD図面に対応した本格的2次元CAD「DraftSight」です。
何がすごいかというと、
ナ、ナ、ナ、ナント、
フリーソフト
だからなのです。
DWG、DXFに対応したフリーの2次元CAD「DraftSight」のウェブサイト(資料:ダッソー・システム) |
2次元CADとしての作図や図面設定、編集などの機能が一通りそろっているほか、十数年前に使われていた古いDWG形式であるバージョン「R12」から、最近の「R2010」まで、幅広いDWGファイルを開き、好みのバージョンで保存することができます。
幅広いバージョンのDWG、DXF形式に対応している(資料:ダッソー・システム) |
ヘルプを含めて完全に日本語化されており、186ページからなる日本語版の「DraftSight基本マニュアル」も用意されています。
ウェブサイトでダウンロードできる186ページの「DraftSight基本マニュアル」(資料:ダッソー・システム) |
試しに、“往年の名著”、「スイスイおぼえるAutoCAD LT97~明石海峡大橋を一週間で描こう」に付属の図面データを開いてみたところ、ちゃんと開けました。そして最新の「R2010」形式で保存することができました。
AutoCAD LT97で作成した明石海峡大橋の図面を開いたところ。このときはなぜか円が多角形に表示された |
さらに、図面をPDF形式にして書き出すこともできるのです。
明石海峡大橋の図面をPDF形式で書き出し、Adobe Readerで開いたところ。さきほど多角形になっていた円は、円として表示された |
OSはもちろんWindowsですが、それだけではありません。ベータ版ですが、
MacOSやLinuxに対応
したバージョンも用意されているのです。
正式版のWindows版のほか、様々なOSに対応したベータ版も用意されている(資料:ダッソー・システム) |
「DraftSight」については、早速、facebookなどでも話題になっています。使ってみた人の感想はおおむね「いいね!」というものが多いようです。