管理人のイエイリです。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)による設計支援や3Dコンテンツ作成などを手がけるデジタルビジョン(本社:東京都目黒区)は、失業率の高い沖縄の雇用をBIMによって支えたいと、昨年(2011年)10月から今年3月まで、沖縄県うるま市でBIMオペレーターを育成するための講習会を行いました。
地元の建築設計者など10人の受講者にRevit ArchitectureやArchiCADの操作方法を教え、BIM人材を必要とする企業への就職を目指す同市の「建築3D-CAD普及推進産業活性化事業」として行ったものです。
沖縄県うるま市で昨年10月~今年3月まで開催したBIM講習会 |
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講習会の会場となった沖縄IT津梁パーク(以上の写真:デジタルビジョン) |
この講習会の成果はどうだったのかについて聞くため、デジタルビジョン代表取締役の吉田敬一郎さんに突撃取材してきたところ、
ナ、ナ、ナ、ナント、
10人全員が就職に成功
していたことが明らかになったのです。
講習会が進むにつれて、受講生を採用したいという企業が増え、受講中にもかかわらず1人また1人と建設会社やハウスメーカーなどに就職が決まっていったそうです。
デジタルビジョンも半数くらいは自社で採用したいと考えていましたが、最終的に2人を採用できました。現在は沖縄で同社のBIM関連業務に携わっているそうです。
デジタルビジョンの吉田敬一郎代表取締役(左)と東京本社のオフィス(右)(写真:家入龍太) |
講習は、同社でBIMを使いこなしている社員数人が担当しました。吉田さんは、「集中して設計者が実務経験を生かして教えれば、
ほとんどの人は数カ月
の講習でBIMを使えるようになる」と語ります。
沖縄では、建築士の資格を持っていても就職が難しいそうです。そこでBIMのスキルを身につけると、全員が就職できたというのはまさにBIMの効能ですね。吉田さんは今回の講習会を踏まえて、さらなる就職支援の取り組みを考えているようですよ。
【訂正】
当初、講習会場として掲載していましたトロピカルテクノセンターの写真は、デジタルビジョンのBIMセンターが入居する建物でした。訂正します。