管理人のイエイリです。
住宅の省エネルギー性能を高めるためには、外壁や屋根、開口部などの外皮の面積を集計し、各部の断熱仕様を変えながらコストパフォーマンスの高い設計を追求する必要があります。
また、壁と床の接合部など断熱材が入れられない「熱橋部(ヒートブリッジ)」などの断熱上の弱点は見落とさず、適切な対策を施す必要もあります。
建築ピボットは、こうした作業をリアルタイムに行える戸建て住宅の省エネ設計ソフト「House-省エネ」を8月上旬に発売しました。
ナ、ナ、ナ、ナント、
断熱性能や熱橋を3D表示
できるのです。
「House-省エネ」の入力画面(資料:建築ピボット。以下同じ) |
入力作業は間取り図を描いていくような感じで行います。外壁や床などの材料を選びながら部屋の形を入力し、開口部はガラスやサッシの仕様を選んで設置場所をクリックするだけで配置できます。
入力した建物は3次元で表示され、様々な角度からモデルを確認できるほか、部位別の断熱性能や熱橋部を色分け表示できます。
部位別の断熱性能や熱橋部を3Dで色分け表示したところ。床の部分が熱橋となっているのが分かる |
熱橋部を自動判定するほか各部の断熱性能を熱損失係数等による基準で評価する |
住宅の省エネ性能は、品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)の温熱環境に関する基準に基づいて行い、省エネルギー対策等級を判定します。
この判定方法には、熱損失係数等による基準を適用します。そのため、平面形状や窓面積など断熱仕様以外の工夫を省エネ性能に反映できる、熱貫流率等による基準よりも断熱材を薄くできるなどのメリットがあります。
同じ住宅で断熱性能を変えた複数のプランを入力し、比較検討を行えるほか、間取りや断熱仕様を変更すると即座に熱損失係数(Q値)や夏期日射取得係数(μ値)、省エネ等級を確認できます。
そして出力はエクセル形式で省エネルギー対策等級判定表と、判定に必要な熱損失係数(Q値)、夏期日射取得係数(μ値)など詳細な計算書を出力します。計算書の種類は
気になるお値段は、
6万円(税別)
と、かなりリーズナブルです。
今年11月までは定価の10%オフキャンペーンを行っているそうです。また、体験版もダウンロード可能ですので、試してみてはいかがでしょうか。