管理人のイエイリです。
社会インフラや防災、農業などの“泥くさい”分野のIoT(モノのインターネット)化を実現する手段として「LoRaWAN」が注目されています。
LoRaWANとは、クラウドサーバーとの通信に特定小電力無線を使いますが、無線局免許が不要なので自由に基地局を作れるという使いやすさのメリットがあります。
しかし、いくら小電力と言っても、商用電源のないところでは電池の交換などの手間ひまが発生すると困りますね。
そこでインターネットイニシアティブ(以下、IIJ)とカウスメディア(本社:千葉県船橋市)は、基地局を屋外に設置したいと言うニーズに応えて、2020年6月17日、
ナ、ナ、ナ、ナント、
太陽光充電のDIYキット
を発売したのです。(IIJ、カウスメディアのプレスリリースはこちら)
その名も「LoRaWANソーラー基地局DIYパッケージ」というもので、基地局に電力を供給するため100Wのソーラーパネルや、55Ahのバッテリー、USB出力対応の充電コントローラ、防雨・防水ボックスなどがセットになっています。
これを斜面や空き地、屋上などに設置しておくと、電源の確保が難しい場所でも基地局が手軽に設置でき、しかも電池交換などの手間がかかりません。
気になるお値段ですが、
5万0890円(税込み)
と非常にリーズナブルです。
このキットは農業分野での活用を主に想定していますが、LoRaWAN用のゲートウェーやセンサーなどは付いていませんが、Kiwi Technology製の無線基地局「TLG3901BLV2」などと組み合わせると河川監視やインフラ設備の監視などに使えます。
地すべりや土石流の観測などにも、使えそうですね。あなただったら、どんなことに使いますか?