ドローン空撮写真とAIでコンクリ損傷をCAD化! ニコン・トリンブルがパソコン版「SightFusion」を発売
2024年2月14日

管理人のイエイリです。

コンクリート構造物の点検はこれまで、作業員が構造物に近づき、目でひび割れなどを発見、記録する「近接目視点検」が主流でした。

しかし、橋桁や橋脚など高い部分の点検には、高所作業車や橋梁点検車、足場など大がかりなものが必要で、高いところでの作業には墜落などの危険も伴います。

そこでニコン・トリンブルは、コンクリートの点検作業を室内で行えるようにするため、「SightFusion for Desktop」というパソコンソフトを、2024年1月12日に発売しました。

高所での近接目視の代わりに、ドローンやデジタルカメラなどで構造物の写真を安全な場所から撮影します。

近接目視の代わりに、ドローンやデジタルカメラで構造物の写真を撮る(以下の写真、資料:ニコン・トリンブル)

近接目視の代わりに、ドローンやデジタルカメラで構造物の写真を撮る(以下の写真、資料:ニコン・トリンブル)

数百枚から数千枚の写真をこのソフトに読み込むと、自動的に結合してくれます。

そして、ひび割れや漏水、コンクリートのはく離など様々な損傷を、

ナ、ナ、ナ、ナント、

AIで自動検出

してくれるのです。(ニコン・トリンブルのプレスリリースはこちら

多数の構造物の写真を結合し、ひび割れを検出したところ

多数の構造物の写真を結合し、ひび割れを検出したところ

検出できる損傷は、幅0.05mm以上のひび割れのほか、漏水・遊離石灰の表出(エフロレッセンス)、コンクリートはく離や鉄筋の露出と、ひと通りそろっています。

報告書に使いやすいように、損傷の部分をカラフルな線やハッチングでマーキングしてくれるので、手作業でスケッチするよりも大幅に手間が省けますね。

漏水やエフロレッセンスの検出と範囲のマーキング

漏水やエフロレッセンスの検出と範囲のマーキング

コンクリートのはく離範囲(緑線)と露出した鉄筋(黄線)を検出したところ

コンクリートのはく離範囲(緑線)と露出した鉄筋(黄線)を検出したところ

必要に応じて、AIによる作図の加筆修正や、写真上でのひび割れ幅計測などの編集もできます。

そして、作成したデータから損傷図を

CADデータで出力

し、Excelの数量表として出力してくれるのです。

撮影からAIでの損傷検出、CADデータ出力までの流れ

撮影からAIでの損傷検出、CADデータ出力までの流れ

これまでも、コンクリートの写真をクラウドにアップしてひび割れなどを検出するシステムはありましたが、今回の「SightFusion for Desktop」は、写真の結合から報告書の出力まで1台のパソコン上で行えるので便利そうです。

一方、パソコンのパワーも必要で、動作環境としては、OSはWindows10/11の64ビット版、CPUはIntel Core i7以上、メモリー32GB以上、GPUはNVIDIA
RTX3060以上となっています。

クラウドに頼らず、コンクリート損傷の報告書を効率的に作りたい方には、向いているかもしれませんね。

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