管理人のイエイリです。
ツイッターで今、話題となっているのがBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)のエンジニア、松本ちなつさんがツイッター上で連載している「100日後に竣工する建築モデル」です。
まだ新型コロナウイルス流行による東京五輪の延期も発表されていなかった2020年3月18日に始まった連載は、昨日(同6月21日)で96日目を迎え、
ナ、ナ、ナ、ナント、
竣工まであと4日
を残すだけとなったのです。
いったい、このプロジェクトはどう進んできたのかをあらためて確認するため、1日目から昨日まで松本さんのツイッターを見ながら振り返ってみました。
3月18日に「階高のレベルと柱が1本」というBIMモデルから始まったプロジェクトは、その後、地盤の造成工事に入り、17日目には3階建ての本館の躯体が姿を見せました。
その翌日の18日目には、大変化が起こります。これまで平地に建設されてきた建物の周囲が大幅に掘り下げられたのです。以降、この建物は「山の上に立つ」状況になりました。
建設が進み31日目には、VR空間を提供するクラウド「cluster」で現地を案内する動画がアップされました。また82日目にはcluster上で「内覧会」が行われ、多数の知人アバターが参加しました。
この建物には大きなプールやオフィス空間、イベント会場、清水の舞台のようなステージ、そして寝室など様々な空間や施設が設けられています。
また、このプロジェクトに賛同したLIXILからは、2度にわたってサッシの精巧なBIMオブジェクトの提供があり、建物の完成に大きく貢献しました。
そこで気になったのが、ツイッターの動画にしばしば登場する「バー」の場所です。プロジェクトの初期段階の案内動画でも「ここはバーにしたいと思っている」というコメントがあったり、78日目の動画では完成したバーが登場していたりしたからです。設計者のバーに対する思い入れを強く感じました。
私はツイッターの動画を見ながら、この建物はどうなっているのかを手描きの図を作りながら想像していました。そして、バーの場所はきっとこの辺り(正面の門から見て左奥の方)ではないかと、想像していました。
そこで私の推測が合っているのかどうか、確かめることにしました。その手段とはcluster上で公開されている建物に
バーチャル進入
して、バーにたどり着くと言う方法です。
まずは正門から入り、建物を突き抜けたところにあるプールに行きました。その脇にある階段を下りるとバーまでつながっているはずなのですが、途中で行き止まりになってしまいました。
そこで地上に上がり別ルートからアクセスを試みますが、途中で敷地に“転落”してしまい、ようやくはい上がると注意して進みました。
そして見慣れた石段に行き着き、そこを見上げると「BAR」の看板が見えたのです。
階段を上ってみるとやはりそこにはバーがありました。
今回の記事を書くに当たり、ツイッターの断片的な動画から建物の全容を明らかにしていく作業は、まるでマンガから「のび太くんの家」や「サザエさんの家」の間取りを推測するような楽しさがありました。
最後にclusterというVRで正解を確認できたのも楽しかったです。
「100日後に竣工する建物モデル」は順調に施工が進むと、6月25日(木)に竣工が見込まれます。皆さんも楽しんでくださいね。