照明設計「Luminous Planner」が完全無料に! 2D図面の3DCG化からZEB計算、BIM連携も
2023年7月31日

管理人のイエイリです。

パナソニック エレクトリックワークス社は、空間に合わせた照明配置などの設計業務を効率化するフリーソフト「Luminous Planner(ルミナスプランナー)」を、1996年から提供してきました。

以来、屋内外や非常照明など、様々な照明設計で活用されており、累計ダウンロード数は10万本超えています。

人気の照明設計ソフト「Luminous Planner」の画面(以下の資料:パナソニック エレクトリックワークス)

人気の照明設計ソフト「Luminous Planner」の画面(以下の資料:パナソニック エレクトリックワークス)

この人気ソフトが、

ナ、ナ、ナ、ナント、

8年ぶりに本格アップデート

され、2023年7月26日に最新版の「Luminous Planner 8」として公開されたのです。

建築設計の現場では、省エネと創エネを組み合わせて、建物の一次エネルギー収支を実質ゼロにするZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)への関心が高まり、求められるシミュレーション要件が複雑化しています。

一方、人手不足や2024年4月から残業規制が厳格化される「2024年問題」に対応するため、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)など、IT活用による業務効率化が進んできました。

同社ではこうした背景から、照明導入にかかわる業務効率化に貢献しようと、「Luminous Planner」をアップデートしたのです。

Luminous Plannerで平面図上のシンプルな操作で照明器具の配置や配光などを簡単に検討できる

Luminous Plannerで平面図上のシンプルな操作で照明器具の配置や配光などを簡単に検討できる

Luminous Plannerから器具の配置情報や3D形状、仕様、姿図、配光をBIMソフト「Revit」や「Rebro」に読み込んで、自動的に集計表を作成できる。さらにフリーソフト「Lightning Flow」で照明付きのCGを作成できる

Luminous Plannerから器具の配置情報や3D形状、仕様、姿図、配光をBIMソフト「Revit」や「Rebro」に読み込んで、自動的に集計表を作成できる。さらにフリーソフト「Lightning Flow」で照明付きのCGを作成できる

ZEBの基準達成に必要なエネルギー消費量の基準数値「BEI値(推定値)」の計算書を自動作成する機能。今回、新搭載された

ZEBの基準達成に必要なエネルギー消費量の基準数値「BEI値(推定値)」の計算書を自動作成する機能。今回、新搭載された

このソフトと同社のフリーソフト「Lightning Flow」を組み合わせて使うことで、照明を配置した2D図面から、高精細な3DCGを簡単に作ることができます。

また、2023年1月にJIS(日本産業規格)によって基準目安が定められた、オフィスなどの壁面輝度算出を瞬時に行えます。

Luminous Planner(左上)で平面図面に天井高などの数値を入力し、Lightning Flow(右下)にデータ連携することで照明付きの3DCGを生成し、完成イメージをビジュアル化できる

Luminous Planner(左上)で平面図面に天井高などの数値を入力し、Lightning Flow(右下)にデータ連携することで照明付きの3DCGを生成し、完成イメージをビジュアル化できる

JISの基準によって天井面や壁面の輝度を瞬時に行う機能

JISの基準によって天井面や壁面の輝度を瞬時に行う機能

これら2つの機能は、これまで有料でしたが、今回のアップデートにより、

完全無償化

されました。

「Luminous Planner」が本格バージョンアップし、完全無償されたことは、照明設計にかかわる様々な業務を効率化し、2024年問題の解決策として期待できそうですね。この機会に、照明設計のワークフローを見直してみてはいかがでしょうか。

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