築25年でエネルギーを78%削減!東急建設技研のZEB化で成果をさらに上積み
2020年5月20日

管理人のイエイリです。

東急建設は2016年8月から、技術研究所(神奈川県相模原市)の管理研究棟でZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)化改修に取り組んできました。

神奈川県相模原市にある東急建設技術研究所(以下の写真、資料:東急建設)

神奈川県相模原市にある東急建設技術研究所(以下の写真、資料:東急建設)

ZEB化改修により導入された様々な創エネ、省エネ、蓄エネ設備の数々

ZEB化改修により導入された様々な創エネ、省エネ、蓄エネ設備の数々

1992年に竣工した管理研究棟の改修工事は、2018年3月に終了。ZEB化改修によって断熱や遮熱が強化されたほか、太陽熱や地中熱、燃料電池の排熱利用」、自立型水素エネルギー供給システム、高度な省エネ技術など、ありとあらゆる「創エネ、省エネ、蓄エネ」設備が設置されました。

そして、2018年度には一般的なビルに比べて72%の省エネを実現し、続く2019年度にはさらに数字を10%ほど上積みして、

ナ、ナ、ナ、ナント、

78%のエネルギー削減

を実現したのです。(東急建設のプレスリリースはこちら

管理研究棟のエネルギー削減の過程

管理研究棟のエネルギー削減の過程

エネルギー消費量と発電量の推移

エネルギー消費量と発電量の推移

管理研究棟は、設計段階で一般的なオフィスビルに比べて50%以上のエネルギー削減量が見込まれるとして、「ZEB Ready(ゼブレディ)」にランクされていました。

そして今回、75%以上のエネルギー削減量を達成したことで、さらに上のランクである

Nearly ZEB(ニアリーゼブ)

へと進化したことになります。

前年度からのエネルギー削減量は125GJ(ギガジュール)でした。その内訳を見ると、照明の削減分が31GJ、換気の削減分が41GJ、空調の削減分が50GJ、太陽光発電の増加分が2GJなどとなっています。

これまでのオフィスは、人がほとんどいないのに、フロア全体に照明がこうこうと点灯していたり、空調・換気が行われていたりとムダが多くありました。

これらのムダを、人がいる場所だけ照明や空調を強化する「タスク&アンビエント制御」や、こまめに自然換気を行ったりすることで、少しずつ削減していった様子がデータからうかがえます。

竣工から約25年もたったビルで、国内トップレベルのエネルギー削減ができたことにもビックリですが、創エネ、省エネ、蓄エネをフル活用して少しでもZEBの実現に近づけようと知恵を絞った運用・維持管理者やオフィス利用者の熱意があってこその成果ですね。

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