半年でBIM人材を養成!ミサワホームが沖縄にCAD拠点を開設
2013年3月22日

管理人のイエイリです。

昨年8月、当サイトの記事で、デジタルビジョンの沖縄CADセンター(沖縄県うるま市)に、ミサワホームの設計要員を育成するための「沖縄CAD センターミサワホーム分室」が設置されたことをお伝えしました。

デジタルビジョンがうるま市や周辺地域の在住者などに、ミサワホーム仕様の住宅設計CAD や汎用BIMなどの研修をみっちりと行った後、ミサワホームからの設計業務を担当する計画でした。

それから半年が過ぎた今、総勢40人の研修が終わり、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

4月からCAD業務をスタート

 

することになったのです。

スタッフはデジタルビジョンが雇用し、ミサワホームがCAD業務を委託する形になります。

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CAD業務の研修風景(写真:ミサワホーム)

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沖縄CADセンターの建物(左)。BIM研修の風景(右)(写真:デジタルビジョン)

この研修プロジェクトは、沖縄県うるま市の「地域人材育成事業」「建築CAD 技術者育成事業」に選定されています。地元の行政支援を生かして人材育成や雇用機会の創出などを通じて、地域社会への貢献を行うものです。

今年3月には沖縄県の「建築生産設計CAD技術者育成事業」にも選定され、新たに20人を現地採用して業務研修を開始しており、今後も段階的にスタッフを増員し、生産情報拠点として規模を拡大していく予定とのことです。

一方、ミサワホームとしては、沖縄にCADの業務拠点を置くことには、別の意味もあります。

それは、沖縄が同社にとって

 

BCP(事業継続計画)

 

の拠点になるということです。

ミサワホームは中国の大連にもCAD業務を行う拠点を持っています。しかし、震災リスクや昨今のカントリーリスクの問題を回避するためには、沖縄にもCADの拠点を設け、CAD業務拠点を分散しておくことが必要と判断したわけです。

いよいよ、BIMは少数精鋭で行っていた時代から、数十人単位の大規模なチームが日常業務を効率的にこなすためのツールとして使う時代に入ってきたようですね。

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