積算のあとは施工図に!RevitとヘリオスがIFCでBIMの双方向連携
2013年5月14日

管理人のイエイリです。

日積サーベイは、5月20日に建築数量積算・見積書作成システム「NCS/HEΛIOΣ(ヘリオス)」を開発・販売しています。CAD図面上に「部材を置く」という感覚で積算を効率的に行えるのが特徴です。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトとの連携にも力を入れており、これまでグラフィソフトジャパンの「ArchiCAD」や、福井コンピュータアーキテクトの「GLOOBE」、「J-BIM施工図CAD」、BIMの構造設計でよく使われているソフトウェアセンターの「SIRCAD」とのデータ連携を進めてきました。

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BIMソフトとの連携に力を入れてきた積算ソフト「ヘリオス」(資料:日積サーベイ。以下同じ)

このソフトの最新版、「NCS/HEΛIOΣ ver8.1」が5月20日に発売されることになりました。機能の売り物は、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

オートデスクのRevit

 

と、IFC形式によって双方向のデータ連携を実現したことなのです。

Revitで作成した建物の3次元モデルをヘリオスに読み込み、概略数量の算出や積算基準に基づく実施詳細積算が可能になります。

この連携によって積算・見積の業務の作業時間が大幅に削減できるほか、ヒューマンエラーも減ることが期待できます。設計中に精度の高い概算が可能になるので、全体の予算を考慮しながらの設計も行えます。

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Revitのモデル(上)をヘリオス(下)に取り込んだところ。ヘリオスからRevitにデータを戻すこともできる

今回の連携では、Revitからヘリオス、ヘリオスからRevitへと、双方向で3次元データを交換することができます。なぜ、ヘリオスからRevitにBIMモデルを戻す機能があるかというと、

 

積算モデルを施工図

 

として、有効活用できるからなのです。さらに、FM(ファシリティーマネジメント)などにも使われるようになるかもしれませんね。

積算の作業の途中で、BIMモデルには属性情報が追加され、二重入力部分の削除など細かい調整が施されます。その結果、BIMモデルとしての精度も高まるため、設計業務にも有効に使えるのです。

ヘリオスは今回のバージョンアップでRevit、ArchiCAD、GLOOBEという主要な意匠設計用BIMソフトとの連携を果たしたことになります。

ちなみにヘリオスの価格は「構造積算セット」が110万円から(月額保守料8250円~)、「仕上積算セット」が75万円から(同5625円~)です。

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