管理人のイエイリです。
設備用BIMソフト「建築設備施工図CAD DesignDraft」をご存じでしょうか。このソフトを開発・販売しているのが川崎市に本社を置くシスプロです。
1998年に設立された同社は、以前からBIM用データ交換フォーマット「IFC」形式を開発するIAI日本のメンバーとして、仮想BIMコンペ「Build Liveシリーズ」の実施などにも積極的に参加してきました。
そのシスプロが、
ナ、ナ、ナ、ナント、グラフィソフトの
ArchiCADを販売
することになったのです。
グラフィソフトジャパンのコバーチ・ベンツェ代表取締役社長(左)とシスプロの佐々木啓裕代表取締役社長(右)(写真:家入龍太) |
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シスプロが販売することになった「ArchiCAD」の画面(資料:グラフィソフトジャパン) |
グラフィソフトジャパンのウェブサイト(左)とシスプロのウェブサイト(右) |
去る5月17日、同社はArchiCADを発売するグラフィソフトジャパンと特約店契約を締結しました。
その結果、シスプロは、「ArchiCAD」や関連アプリケーション製品、サービスの販売と、同社の「DesignDraft」とのデータ連携、GDL(Geometric Description Language)によるBIMパーツデータの作成支援などを日本国内で営業展開します。
グラフィソフトはIFC形式によって他ベンダーのBIMソフトと積極的に連携を行う
「OPEN BIM」戦略
を推進しています。
一方、シスプロも前述のように長年、IAI日本でIFC開発に取り組んできましたので、“OPEN BIMつながり”によって今回の提携に至ったと考えられそうですね。
同社の「DesignDraft」は、これまで一部の大手企業を除いてあまりBIM界では知られていなかった面もあります。今回の提携をきっかけにArchiCADとのデータ連携が深まると、設備用BIMソフトとしての存在感や評価が高まっていきそうですね。
DesignDraftの画面(資料:シスプロ) |