BIMとBEMSを初めて連携!大塚商会が節電システムを発売
2013年7月12日

管理人のイエイリです。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)は、設計から施工、そして建物完成後の運用や維持管理へと、活用範囲が広がりつつあります。

ところが、運用や維持管理の分野では、BIMを活用するメリットに対する理解が十分に得られず、本格的な展開はまだまだこれからといった状態です。

そんな中、大塚商会が画期的なソリューションを発売することになりました。

ナ、ナ、ナ、ナント、日本で初めて

 

BIMとBEMSを連携

 

させ、ビジュアル的にも分かりやすい節電システムを製品化したのです。

BEMSとは「ビルエネルギー管理システム(Building Energy Management System。ベムスと読む)」のことで、最近、スマートハウスの心臓部として注目を集めているHEMS(住宅エネルギー管理システム)のビル版のものです。

このシステムはビル節電対策ソリューション「3Dビルコミュニケーションシステム」というもので、今年9月26日に提供が開始されます。

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BIMモデル上に各室の空調や照明の稼働状況を分かりやすく表示し、制御も行う「3Dビルコミュニケーションシステム」の概念図(資料:大塚商会。以下同じ)

BIMの3D図面を使うことで、「どこでどれだけ電力を使っているか?」といったフロアの電力利用状況確認がよりわかりやすくなります。

また、タブレット端末を使ったタッチ操作による空調や照明の制御なども可能で、フロア利用の最適化や使用電力の削減など、快適で効率的なビル運営が実現できます。

この製品は、本社ビルの省エネ活動などで実績のある竹中工務店の技術を基に開発され、大塚商会が導入とサポートを担当します。

ビル新築時のほか、既存ビルでも導入できるオープンなビル管理システムとして、オフィスビルやテナントビルでも使えます。また、ソフトウェアをパッケージ化することで稼働までの期間を短縮しました。

さらに、

 

会議室予約と連携

 

して、会議の開始時間にあわせた空調や照明制御、スマートコンセントによる細やかな電力管理などの拡張性を備えています。

気になるお値段ですが、 1サーバーライセンス(接続ポイント100付き)で50万円(税別)からとのこと。追加接続ポイント,000まで、追加接続ポイント1万まで、追加接続ポイント無制限の3種を同時発売予定です。開発はTスポットが担当しました。

余談ですが、この種のリアルタイムなエネルギー管理システムは、休日出勤や夜間の操業状態がよく分かるので、社長さんにも会社の状態をよく知るのに人気だそうです。BIMによる3D表現で「あのビルのこの階か」などと、分かりやすくとさらに人気が高まりそうですね。

これまでにない新製品なので、どんなものなのか分かりにくい人もいるでしょう。そこで大塚商会は7月29日(月)の午後、東京・飯田橋の同社本社で、『日本初、3次元CADとビル管理システムの融合を実現、「見える化」を進化させた省エネ対策セミナー』を開催します。

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「見える化」を進化させた省エネ対策セミナーのウェブサイト

最先端のICTと建築技術によるエネルギー管理や、BIMとBEMSを連係させたシステムのデモンストレーションを交えたセミナーになるようです。ご興味のある方はどうぞ!

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