管理人のイエイリです。
土木や建築の施工管理や維持管理では、風速データが欠かせません。クレーン作業の中止や道路・鉄道の供用停止など、風速データは様々な場面で使われます。
しかし、これまでは風速データを集めるのに、風速計からケーブルを引いたり、電源を用意したりと面倒でした。
そこで日本エレクトリック・インスルメントは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
を開発したのです。
自己発電式無線風速計のシステム系統。風杯の回転により発電し、その電力を利用して風速データを無線送信する(写真:家入龍太) |
この製品は、風速計の風を受ける「風杯」の回転力により発電した電力を利用して、風速データを無線伝送するものですそのため電源や信号ケーブルも不要となりました。
無線通信には2.4GHz帯の電波(IEEE802.15.4準拠)を使い、最大1km離れた場所まで伝送できます。風速の測定範囲は2~60m/sで、風速計の質量は約2kgです。
用途としては港湾などのクレーン作業の強風監視や建設現場、高所作業時の強風監視、鉄道やリフトの運行監視、ビル風や噴水制御など幅広く使えます。
同社によると
世界初の風速計測方式
とのことです。
インターネットコムの記事によると、販売価格は50万円(税別)から、レンタル価格は1カ月5万円(同)からとなっています。
風速計を利用して発電するというアイデアは面白いですね。小型の風力発電機は、構造物の維持管理を行う各種無線センサー用の電源としても、幅広く使えそうです。
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