管理人のイエイリです。
これまでの病院のイメージは、清潔感のある「白」を基調とした無機質なデザインのものが多かったのではないでしょうか。
特にがん治療などで使われる放射線治療室は、分厚いコンクリートや鉄などで覆う必要があるため、地下に設置されることも多く、当然、窓から外の風景を見ることはできませんでした。
こうした無機質な病院の雰囲気をガラリと変えてくれるのが、ランドスキップ(本社:札幌市中央区)が提供するデジタル窓「Medical Window」です。
大型のディスプレーを病院の壁や天井に設置し、
ナ、ナ、ナ、ナント、
自然の風景を動画
で映すことで、まるで本物の窓があるように感じさせてくれるのです。(ランドスキップのプレスリリースはこちら)
大きな治療機器が設置され、閉鎖された空間の放射線治療室は、患者に圧迫感や緊張感を与えるものでしたが、窓や天窓を通して自然の風景が見られると、前向きな気持ちで治療に臨めそうですね。
放射線治療室への導入増加に伴い、同社はシステムをアップデートし最大24台の天井・壁面のウィンドウを連動させ、12種類のシーンのコンテンツを切り替えられるようにしました。
そして本格展開に向けて、
大成建設と事業連携
を開始し、システムの共同開発と放射線照射試験を行いました。(ランドスキップのプレスリリースはこちら)
今後は製品の耐久性と設置基準を明確化し、放射線治療やCT検査、X線検査、PET検査など放射線を扱う部屋でも、安全・安心に導入できるようにする予定です。
「病は気から」という言葉があるように、同じ治療を受けていても患者の気持ちによって効果も大きく変わりそうです。
より本物の窓のように見せるには、建設業界の設計・施工のノウハウが必要です。医療介護施設などのデザインにメディカルウィンドウを取り入れて、差別化する戦略も有望ですね。