管理人のイエイリです。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトで建物の3Dモデルを効率的に作るためには、建物各部の「BIMパーツ」をそろえておくことが必要です。
また、BIMモデルから図面を描くときは、外形線や寸法線、通り芯などの線種や線幅などを細かく設定した「テンプレート」というひな形ファイルを作っておかなければいけません。
BIMを導入したばかりで、こうした地道な作業をショートカットしたい会社にオススメなのが、安井建築設計事務所が作成した「意匠設計用BIMテンプレート」です。
2012年にRevit Architecture 2011版が発売され話題を集めましたが、9月17日にRevit Architecture 2014版が発売されることになりました。
9月17日に発売される「意匠設計用BIMテンプレート Revit Architecture 2014版」(資料:安井建築設計事務所。以下同じ) |
その特徴とは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
ファミリが約1600個も付属
していることなのです。
ファミリとは、Revit用のBIMパーツです。同社が手がけた官公庁建築やオフィスビル、病院、文化施設、学校などのBIMプロジェクトで開発したファミリから厳選しました。
カテゴリー別のファミリ数 |
医療用ファミリや防火区画凡例も用意されている |
その特徴は、ファミリの属性情報の項目がきれいに統一されていることと、Revit2014用の標準マテリアルを設定済みのことです。
BIM活用で定評のある安井建築設計事務所のノウハウが込められたファミリや、図面作成用のテンプレートがあると、BIMをこれから始める設計事務所には大きな力となりますね。
今回は様々な用途に対応できるドアや窓のファミリや、医療用、構造用ファミリも増強されました。
そのため、
病院建築の諸室の設備図
の作成にも対応できるとのことです。
前バージョンと同様、発売元はGSA、販売は大塚商会が担当します。気になるお値段ですが、「40万円台前半」くらいとのことです。