管理人のイエイリです。
駅前などの放置自転車対策として、最近、自治体で民間のオフィスビルや商業ビルに駐輪場の設置を義務づける条例を制定する動きが広がっています。
狭いスペースにできるだけ多くの自転車を収容できる“切り札”となるのが機械式立体駐輪場です。
いわば、自転車専用の自動倉庫で、立方体や円筒の空間を高さ方法、平面方向にいくつも区切って自転車を置く「棚」を作り、自動マシンによって自転車を搬出入するものです。
地上駐輪装置の例(資料・写真:JFEエンジニアリング。以下同じ) |
機械式駐車場は段数や直径などによって様々なサイズのバリエーションがあります。そこでJFEエンジニアリングは、同社の機械式立体駐輪場「サイクルツリー」を様々な施設で使ってもらうため、昨日(11月18日)から、
ナ、ナ、ナ、ナント、
CADデータを公開
したのです。
同社のウェブサイトにCADデータのコーナーを設け様々な段数と平面形状に応じて、CADデータがクリック1つでダウンロードできるようになっています。
地上円筒型駐輪装置のCADデータ |
様々な段数と直径によるバリエーションが用意されている |
現在、CADデータがダウンロードできるのは、地上に設置する「サイクルツリースタートアップシリーズ」のもので、地上円筒型駐輪装置と地上水平型駐輪装置のデータが用意されています。
地上水平型駐輪装置のCADデータ |
段数と長さによるバリエーション |
「サイクルツリー」の設置場所は高架橋の下などが一般的でしたが、最近はビルの内部にも組み込む例が出てきています。
例えば、名古屋駅前で再開発中の
や、大阪・梅田で建設中の(仮称)清和梅田ビルの1~2階部分にも組み込まれます。
再開発後の大名古屋ビルの地下(左)や大阪・梅田の(仮称)清和梅田ビル(右)に設置された機械式駐輪場 |
今後はぜひ、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)用のデータも公開してほしいですね。