Build Liveも真っ青!6時間で競うコンペ「BIMハッカソン」の現場を直撃
2013年12月5日

管理人のイエイリです。

米国・ラスベガスで12月3日(米国時間)に始まった「Autodesk University 2013」(AU2013)は、朝8時からのセミナーがある一方、夜も遅くまで様々なイベントが開催されています。

12月3日の午後6時から、AU2013の会場であるベネチアンホテル内のバーで行われた「BIMハッカソン」(BIM Hackathon)もその一つです。

これはBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)コンペの一種ですが、各自が考えた抱える課題やお困りごとを

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

わずか6時間で

 

解決し、その出来栄えを競うイベントなのです。

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6時間で競う「ハッカソン」の会場となったバー「ロックハウス」に集結した参加者たち(写真:家入龍太。以下同じ)

このコンペは、プログラムを競う「コーディング」、BIMパーツなどパラメトリックなモデリングを競う「モデリング」、そしてCG(コンピューターグラフィックス)を競う「レンダリング」の3つのカテゴリーで競います。

エントリーしたのは30チームで、各自、ノートパソコンを会場に持ち込み、チームごとにテーブルを囲んで課題に取り組んでいました。単なる見物客も含めると100人以上が集まっていました。

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チームごとにテーブルを囲み、ドリンクを片手に楽しく作業中

コンペと言っても、会場のあちこちに置かれたはサンドイッチやフルーツなどをつまみ、ビールやカクテルを片手に楽しく談笑しながらパソコンを操っているという不思議な光景です。 また、バーの一角にはロデオゲームがあり、息抜きに激しく動く馬の模型にまたがり、振り落とさせまいと頑張る参加者もいます。ロデオゲームの挑戦者が出ると、会場は一気にヒートアップ。大歓声に包まれます。

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ロデオゲームの挑戦者が出ると、コンペ会場は大歓声に包まれた

きっと、こんな場だからこそ生まれるアイデアもあるのでしょうね。どんな課題にチャレンジしているのかを聞いてみました。 あるチームはスタジアムの設計中で、BIMソフト「Revit」にアルゴリズミックデザインと思われるコードを付けて立体形状を作っていました。

テレビのBIMパーツを作っていた参加者もいました。テレビのインチ数などを入力すると、壁掛け型のテレビのBIMパーツが作れるというものです。

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グラスホッパーを思わせるオートデスクのデザインツール「Dynamo」でプログラム作成中の参加者(左)。エラー(赤色の部分)の解決に苦心していました
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壁掛けテレビのBIMパーツ(左)。サイズなどを入力(右)するだけでOK
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スタジアムを設計中のチーム

宴もたけなわとなった夜11時過ぎ、ふと会場に現れた人がいました。

ナ、ナ、ナ、ナント、米国オートデスク社長兼CEOの

 

カール・バス氏

 

だったのです。

会場にバス氏が姿を現すやいなや、参加者に囲まれ、記念写真の撮影に応じていました。

ナスダック上場の大手企業、オートデスクの社長というと、いかにも経営者という感じですが、BIMユーザーとの交流ぶりを見ていると、彼の気さくな人柄が感じられ、大人気の理由がわかるようでした。

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夜11時過ぎにもかかわらず、会場に姿を現したカール・バス氏

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記念写真の撮影にも笑顔で応じていた

BIMハッカソンの結果発表会は今夜(現地時間12月4日)、同じ会場で行われます。6時間でどん作品ができるたのか、楽しみですね。

(訂正)

当初、記事中の「Dynamo」について、ライノセラスとグラスホッパーと記しておりましたが、正しくは「Dynamo」でしたので訂正いたします。

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