管理人のイエイリです。
2003年から新築住宅では、24時間換気システムの設置が建築基準法によって義務づけられています。24時間ずっとモーターで換気し続けるわけですから、換気扇を選ぶときは年間のランニングコストが重要ですね。
三菱電機はダクト用換気扇の新製品として、小型DC(直流)ブラシレスモーターを採用したダクト用換気扇「DCブラシレスモーター搭載タイプ」9機種を開発。5月1日から順次、発売することになりました。
モーターが交流から直流に変わったことで、驚くべき省エネ効果が実現しました。
年間のランニングコストは従来のAC(交流)モーター搭載の「VD-13ZLC9」型が約1700円だったのに対し、DCモーターを搭載した「VD-10ZVC2」型はわずか約600円と、
ナ、ナ、ナ、ナント、
電気代が約3分の1に
激減したのです。
しかも、同じ有効換気量に対して埋め込み寸法は205mmから180mmへと小型化されました。
新製品9機種のうち、注目したいのはトイレなどで使われる「VD-10ZAVC2」型です。1部屋用の天井埋め込み型換気扇ですが、
ナ、ナ、ナ、ナント、
業界初の人感センサー付き
なのです。
人がトイレや洗面所に入ると自動的に強運転に移行し、一定時間、人を感知しなければ24時間換気用の弱運転に復帰する仕組みになっています。
換気システムの設計では、これまで換気扇の出力を一定としてダクトの圧力損失から換気量を計算する方法をとっていました。そのため、どうしても大きめの換気扇を選ぶ傾向があったのではないでしょうか。
これらの新製品ではダクトの長さや曲がりに影響させずに風量を一定に保つ「定風量制御機能」を搭載していますので、ダクトの圧力損失の影響を受けにくいという安心感もあります。
また、2~3部屋換気用の中間取付形2製品(V-15ZMVC2、V-18ZMVC2)は、従来比約1.4倍の大風量で汚れた空気やにおいを素早く排気する「急速モード」も搭載されています。
建築設備ではこれまで交流のかご形誘導電動機などがよく使われていましたが、直流電動機に変えることで省エネできる余地も大きそうですね。