管理人のイエイリです。
日本のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)界では、学生時代から3DモデリングやBIMに慣れ親しんだ若手の活躍が各社で目立っています。
日積サーベイの高橋肇宏氏は、今年での入社4年目です。芝浦工業大学の大学院時代は、木本健二教授の研究室に所属し、同教授らとBIMに関する研究など計5編の学会発表を行った経歴を持つバリバリのBIM人材です。入社後の活躍ぶりは、2年前の記事でもご紹介しました。
その高橋氏が、先月、海外でも快挙を成し遂げました。6月7日~10日、香港で開催された第18回太平洋積算士国際大会(PAQS2014)で、
ナ、ナ、ナ、ナント、
最優秀BIM論文賞
とも言うべき「Best BIM Paper Award」を受賞したのです。
論文のタイトルは「日本におけるBIMを活用した積算の現状」というものでした。その内容は、日本でBIMの実務に携わる高橋氏の視点で、日本のBIM積算の実情と建設市場の特殊性を分析したものです。
日積サーベイでは、以前から開発・販売してきた建築積算システム「ΗΕΛΙΟΣ(ヘリオス)」を、BIMのデータ交換フォーマット「IFC形式」によって様々なBIMソフトと連携させる取り組みを行ってきました。
IFCによって設計や積算、施工管理などの既存ソフトを、BIMソフトと連携させるといった日本の取り組みは、海外の各国にも大いに参考になったようです。
IFC形式などで各種BIMソフト、構造設計ソフトと「ヘリオス」を連携させた日積サーベイの取り組み●
そして、2015年5月には、
横浜でPAQS国際会議
の開催が予定されています。
これまで英語で紹介される機会が少なかった日本のBIMを、海外にPRする絶好の機会になりそうですね。
今後、日本のBIM界での若手の活躍が期待されます。