管理人のイエイリです。
東京・目黒区に本社を置くデジタルビジョン(以下、DVI)は、鹿島建設やミサワホームなどのBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)プロジェクトの推進支援などを行うため、沖縄県うるま市に「沖縄BIMセンター」を設置しています。
沖縄県の若者にBIMのスキルを教育した後、雇用し、発注者の仕様にあった施工図などをBIMソフトによって作成しています。同センターを昨日(2月19日)、突撃訪問してきました。
建物の玄関や各発注者の作業室のドアには、厳重なセキュリティーシステムが設置されています。そして館内某所のドアには、「鹿島建設沖縄BIMセンター」というプレートが張られていました。
いったい、どんな重々しい作業が内部で行われているのでしょうか。DVIの社員の方に特別に見学許可をもらい、ドアを開いてみると部屋の中央にあるテーブルを囲んで
ナ、ナ、ナ、ナント、
若いスタッフが和気あいあい
と図面のチェックや修正作業を行っているではありませんか。
よく見ると、会議の輪の中にモニターがあり、時々スピーカーから音が聞こえてきます。会議に参加していた7人のうち、1人の女性はモニター画面に映ったNさんです。
一級建築士の資格を持つNさんはナント、東京にあるDVIの本社から、スカイプを使ってこの会議に参加していたのです。
「この部分はどう描いたらいいですか」とたずねる若いスタッフに、「特記仕様書をよく確認して」と、Nさんは身ぶり手ぶりを交えながらこたえます。
つまり、このモニターは常時スカイプのテレビ電話機能で東京の本社とつながっており、
沖縄と東京をつなぐ窓
として、コラボレーションに大きな役割を果たしていたのです。
そのリアリティーに感動した私は、Nさんのアップ写真を撮るべく、モニターの前でカメラを構えました。
すると、Nさんは私の意図を察したのか「やめて~」と、報道陣のカメラを遮るように手をかざしました。
本当にリアルなコミュニケーションができると感心した次第です。同センターでは他の部署でも、こうした方法で東京の本社とコミュニケーションをとりながら、業務を進めています。インターネットがあってこその仕事ですね。