管理人のイエイリです。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトで設計するとき、建材や設備のBIMパーツがあるかないかで作業効率は大きく変わります。
現在はBIMソフトのベンダーや建材・設備メーカー、ユーザー自身がBIMパーツを作って設計に使っていますが、世の中全体を見ると同じ建材・設備のBIMパーツをどこかの誰かが何度も作ったり、せっかく作ったBIMパーツが繰り返し使われなかったりなどの無駄があります。
そこで、適切な属性情報が付いたBIMパーツを標準化し、BIMユーザーに供給することでBIM活用の効率化を図ろうと、「BIMライブラリーコンソーシアム(仮称)」という団体が10月に設立されることになりました。
昨日(9月29日)、東京でコンソーシアムの活動内容や会員募集についての説明会が行われましたが、会場には
ナ、ナ、ナ、ナント、
120社、170人もの参加者
が集まったのです。BIMライブラリーへのニーズや関心の高さがうかがわれました。
コンソーシアムの活動内容は、BIMライブラリーの在り方から標準仕様の作成、運用に関する基準や規約の作成、そして構築・運用までが含まれています。法人格は設けず、事務局は建築保全センターです。
活動期間は2019年度までの5年間とし、2017年度中にBIMライブラリーを運用開始する目標です。
BIMライブラリーのイメージとしては、現在、建設業振興基金のウェブサイトで試行的に提供されている機器ライブラリー「Stemデータ配信サービス」をベースとし、これを建築資材やエレベーター、外構、仮設などに広げていくという感じです。
BIMパーツの
形状情報や属性情報も標準化
されるので、ユーザーにとってはありがたいですね。
年会費は個人、非営利団体は無料、企業は資本金により5万円~20万円となっています。
関心のある方は事務局(一般財団法人建築保全センター BIMライブラリーコンソーシアム事務局、TEL: 03-3553-6688)に問い合わせてみてはいかがでしょうか。