管理人のイエイリです。
あけましておめでとうございます。今年も「建設ITワールド」をよろしくお願いします。
今、建築模型を作るのに欠かせない道具になりつつあるのが、3Dデータ通りの立体模型を造形する3Dプリンターと、図面通りに板材を切断・刻印するレーザーカッターです。
3Dプリンターは最近、10万円台で買えるものも多くなってきましたが、レーザーカッターの低価格化も進んできました。
例えば、山梨県南アルプス市のsmartDIYsはオープンソースの組み立て式デスクトップレーザー加工機「Smart Laser Mini」を販売しています。
そのお値段は、
ナ、ナ、ナ、ナント、
5万9184円(税込み)
という驚異の低価格なのです。
サイズは510×480×140mm(ケーブル含まず)、重さは約2.8kgとこれまでのレーザー加工機の常識を打ち破った小型・軽量さを実現しました。
加工エリアは280×230mmで、切断には出力1.6W、クラス4の青色ダイオードレーザーを使います。レーザーヘッド部には保護カバーが付いているので、強い光が漏れる心配はありませんが、同社では別売りの安全カバーの使用を推奨しています。
カットや彫刻ができる素材は紙のほか段ボール、発泡スチロール、ベニヤ板、黒色アクリル板などです。ガラスやスチール、ステンレスは加工できません。
●加工可能な材料
素材 | カット | 彫刻 |
---|---|---|
紙 | OK | OK |
段ボール | 3mmまで | OK |
ゴムシート | 6mmまで | OK |
発泡スチロール | 5mmまで | OK |
革 | 2mmまで | OK |
アクリル | 2mmまで(※1) | OK |
シナベニヤ | 2mmまで | OK |
バルサ板 | 2mmまで | OK |
フェルト | 3mmまで | OK |
プラスチックシート | 0.5mmまで(※2) | OK |
ウレタンシート | 2mmまで | OK |
フィルム | OK | OK |
ガラス | NG | NG |
アルミニウム | NG | OK(※3) |
スチール | NG | NG |
ステンレス | NG | NG |
※1.不透明の黒色アクリルのみ、※2.グレープラプレートのみ、※3.アルマイト処理の剥離のみ
切断用のデータは、
SVGファイルやDXFファイル
を使います。刻印用のデータはSVGデータに画像ファイル(PNGまたはBMP)を埋め込みます。
出力1.6Wだと、ちょっと物足りないと思う方もおられるでしょう。smartDIYsでは、この機種の他に出力40WのCO2レーザーで厚いアクリル板などを切断できる「Smart Laser CO2」(価格は税込みで21万4704円)という機種も発売しています。
3Dプリンターとともに、低価格になったレーザーカッターを使うと、建築模型作りもはかどりそうですね。
Smart Laser Mini Use from smartDIYs on Vimeo.