管理人のイエイリです。
結婚式場選びや当日のプログラム作成には、入念な式場見学が欠かせません。
しかし、下見に行った日に式が行われていたりすると、見学ができないこともありますね。また、普段のテーブル配置と違っていた場合は、見学してもリアルな実感が得られないこともあります。
そこで楽天が運営する結婚式場の総合情報サイト「楽天ウェディング」は、結婚式場の下見を疑似体験できる「バーチャルウェディングシステム」を1月7日に提供開始しました。
式場の外観や内部を、
ナ、ナ、ナ、ナント、
ヘッドマウントディスプレー
「Oculus Rift(オキュラス・リフト)」を使って、ぐるりと見回すことができるのです。
このシステムは、結構式場やチャペルなどの静止画像を楽天ウェディングがバーチャルリアリティー(VR)映像化し、Oculus Riftに投影できるようにしたものです。
VR画像の制作には、楽天技術研究所が開発した独自技術を使っています。
Oculus Riftを装着した式場見学者は、頭を左右上下に動かすと、映像もそれに追従して動くので、まるで実際に会場を下見しているような体験ができます。
コントローラーにはゲームパッドを使い、各室内を移動して見ることができます。
頭を水平にすると、テーブルの状態がよく分かる | |
頭を上に向けると、天井が見える |
全国チェーンの結婚式場の場合は、このシステムを使って
全国各地にある式場
を見られますので、見学者の出身地に近い会場やニーズに合った演出ができる会場を疑似下見することもできますね。
楽天はこのシステムとOculus Riftなどの必要機器を1カ月単位で提供します。基本料金は120万円(税別)で、映像の企画・撮影やVR画像への変換、機器一式(Oculus
Rift、パソコン、ゲームパッド)の貸し出しと1カ月分の利用が含まれます。
また、利用期間の延長は1カ月30万円(同)、撮影場所の追加は1会場30万円(同。東京都内の場合)となっています。
導入第1号として、婚礼サービス大手のテイクアンドギヴ・ニーズが、1月10日からこのシステムを利用した式場案内サービスを開始しました。
婚姻組数の減少や、結婚式を行わない「なし婚」の増加によって、婚礼市場の規模も縮小しているので、式場の顧客獲得にはこうした差別化が欠かせないとのことです。
建設業界も全天球写真やBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)などを使って、業界外のニーズにこたえるサービスが実現できそうですね。