水深3000mで作業可!トピー工業と東亜建設が水中作業ロボを開発
2016年3月29日

管理人のイエイリです。

川や海の底に潜って作業する水中バックホーという建設機械があります。

対応できる水深は数十メートルというのが相場でしたが、トピー工業東亜建設工業が共同開発した「水中作業クローラーロボット」(PDFリリース)は、その壁を大きく破りました。

水中作業クローラーロボット。海底ケーブルを調査しているところ。左上のアーム先端にカメラがついている(写真:東亜建設工業)

水中作業クローラーロボット。海底ケーブルを調査しているところ。左上のアーム先端にカメラがついている(写真:東亜建設工業)

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

水深3000mという大水深

 

でも、遠隔操作による無人作業ができるのです。

各パーツは水深3000mの圧力に耐える使用になっており、海底鉱物資源の調査や開発などに使えます。

寸法は長さ2.25m×幅1.65m×高さ2.20mで、質量は約1t(気中)。時速は約0.35kmです。電源はAC200Vで約40Aの電流を消費します。

タイヤの代わりに4つのクローラーが付いており、それぞれのクローラーは単独で回転する「フリッパー」という機構を持っているので、凹凸のある海底でも障害物を回避しながら自由に移動できます。

タイヤの代わりに4つのフリッパー機構付きのクローラーを装備している(写真:トピー工業)

タイヤの代わりに4つのフリッパー機構付きのクローラーを装備している(写真:トピー工業)

本体上部に、4軸の作業マニピュレーターを搭載しており、

 

各種アタッチメント

 

を装備することで、物体をつかんだり穴を開けたり、ダンプとして資材を運搬したり、多目的に使うことができます。

各種アタッチメントの装着イメージ(以下の資料:東亜建設工業)

各種アタッチメントの装着イメージ(以下の資料:東亜建設工業)

一般のバックホーよりかなり小さいため、現場への運搬や搬入に大型の設備はいらず、水路トンネルの中などでも使える機動力を持っています。

狭い水路トンネル内での作業イメージ

狭い水路トンネル内での作業イメージ

母船から海底に下ろされ、作業しているイメージ

母船から海底に下ろされ、作業しているイメージ

こんなマシンがあれば、海底といえども、陸地の延長で調査や工事ができそうですね。それにしても水深3000mで活躍できる建機が登場するとは思いませんでした。

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