管理人のイエイリです。
洪水時の浸水個所や河川などの水位計測は、川岸などに設けた水位標識を使って、人間が水面の高さを読み取る方式がいまだに多く使われています。
そこで三菱電機は、目視の代わりに
ナ、ナ、ナ、ナント、
ハイビジョンカメラの画像
から水位を算出する「画像式水位計測システム」を開発しました。
このシステムは、独自のアルゴリズムを使い、昼夜や天候などにかかわらず、1cm単位で水位を観測できるものです。(ハイビジョンカメラで撮影する上下範囲を3m程度とした場合)
では、いったい、どれだけの精度があるのかを確かめるため、同社はこのほど、神奈川県厚木市の開きょを使って目視水位との比較検証を行いました。
その結果、
目視水位とほぼ同じ結果
が得られることが確認できました。
旋回式のハイビジョンカメラを使うと1台のカメラで数カ所の水位を計測できるほか、水位だけでなく現場の状況も確認できるというメリットがあります。
また、カメラを使うと「非接触」による計測ができるため、ゴミや土砂の付着がなく、メンテナンスが容易というメリットがあります。
最近、ゲリラ豪雨など、下水道を経由しての氾(はん)らんや浸水被害が多発しているため、2015年度の水防法・下水道法改正で、浸水対策の推進が強化されました。
これまで人間の目でしか測れなかったアナログな計測を、マシンで肩代わりできるようになると、浸水対策はより強固になりそうですね。
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