冬も夏も活躍! エバーブルーテクノロジーズが遠隔操作の「除雪ドローン PRO」を開発
2025年10月30日

管理人のイエイリです。

冬の朝、歩道や駐車場に積もった雪を人手で除雪するのは、重労働で危険も伴う作業です。

今でも、大型除雪機が入れない狭い通路・敷地では、スコップでの作業が残り、効率化が難しいという声が少なくありません。

こうした現場の課題に応えようと、エバーブルーテクノロジーズ(本社:東京都調布市)は、小型の除雪機「除雪ドローン PRO」(型番 SRD-F11N) を開発しました。

除雪機と言えば、人間が乗って運転したり、押したりするイメージですが、この除雪機は離れた場所から、

ナ、ナ、ナ、ナント、

遠隔操作で運転

できるのです。(エバーブルーテクノロジーズのプレスリリースはこちら

「除雪ドローン PRO」の外観。プロ仕様の機能を搭載した西尾レントオール専用機(以下の写真、資料:エバーブルーテクノロジーズ)

「除雪ドローン PRO」の外観。プロ仕様の機能を搭載した西尾レントオール専用機(以下の写真、資料:エバーブルーテクノロジーズ)

そのため、除雪作業員は屋内からでも作業できるので、夜間・早朝に吹雪の中や転倒・凍結リスクの高い場所に出ていく必要はありません。また、最大約30度の傾斜地でも、ブレーキで安全停止が可能であるなど、安全性にも配慮されています。

「除雪ドローン PRO」の大きさは、全長約1.1 m×全幅0.7 m×全高0.5 m、装備重量約95 kgというコンパクト設計を採用し、最小回転半径が約0.6
mと小回りが効きます。そのため歩道や敷地内など大型機が入りにくい場所への対応が可能です。

バッテリーは交換式で3時間稼働し、1時間当たり約500m2の除雪を行います。

もう一つのポイントは、この除雪ドローンは、

夏にも活用できる

ことです。

前後分割式の荷台に最大100 kgの荷物を積めるほか、オプションとして1800kgの車両を牽引できる牽引フックが用意されています。雪がない時期には、荷物運搬や牽引作業、イベント会場設営・撤去など、除雪以外の用途にも転用できるのです。

前後分割式の荷台(左)とオプションの牽引フック(右)

前後分割式の荷台(左)とオプションの牽引フック(右)

機動警備ドローン仕様として開発されたプロトタイプマシン

機動警備ドローン仕様として開発されたプロトタイプマシン

除雪機と言えば、これまで冬しか使えなかったため年間稼働率が低いのが課題でしたが、この通年利用性により、コスパは大幅に改善します。

エバーブルーテクノロジーズは、自律走行型の陸上・水上ドローンの開発も行っているので、この除雪機も将来的にはGNSSによる自動運転やIoT(モノのインターネット)技術と連携した現場モニタリングや点検・維持管理などの業務に広く使えるように進化することが期待できますね。

「除雪ドローン PRO」は、建設機械レンタルの大手、西尾レントオール(本社:大阪市中央区)向けに開発されました。今後、雪国の工事現場や施設の除雪や運搬に活躍する姿が、あちこちで見られそうです。

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