設備のすき間をコロコロ飛行!スイス製点検ドローン
2017年1月26日

管理人のイエイリです。

ダクトや配管、鉄骨などが複雑に入り組んだ設備を点検する作業は、人間が現場にどうアクセスするかが課題です。

スイス・ローザンヌに本拠を置くフライヤビリティー社(FLYABILITY SA)は、こうした狭い場所でもラクラク点検できるドローン「エリオス(ELIOS)」を開発しました。

その特徴は、直径約40cmのカーボンファイバー製のかごに、ドローン本体が収納されていることです。

カーボンファイバー製のかごに覆われたドローン「エリオス」(以下の写真、資料:FLYABILITY SA)

カーボンファイバー製のかごに覆われたドローン「エリオス」(以下の写真、資料:FLYABILITY SA)

これを機械室やマンホールなどの中に放り込めば、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

ボールのようにコロコロ

 

と、ダクトや配管などのすき間をくぐり抜けて飛行しながら、ハイビジョン映像(1920×1080ピクセル、30fps)を撮影できるのです。

LEDライトも付いているので、暗い場所でも鮮明な画像を撮影できます。

設備のすき間をコロコロと飛行するエリオス

設備のすき間をコロコロと飛行するエリオス

設備の鮮明な画像を動画で記録できる

設備の鮮明な画像を動画で記録できる

橋梁点検はトラス部材の間をすり抜けて行える

橋梁点検はトラス部材の間をすり抜けて行える

マンホールの出入りもへっちゃらだ

マンホールの出入りもへっちゃらだ

LEDライトが付いているので暗い場所でも鮮明に撮影できる

LEDライトが付いているので暗い場所でも鮮明に撮影できる

サイズは小さいですが、慣性航法装置(IMU)や磁気センサー、気圧計といったセンサーを備えています。

最大7m/sの対気速度で飛行し、風速は5m/sまで飛行できます。

カメラは上下に180度、向きを変えることができ、撮影した映像はリアルタイムにコントローラーに送られてきます。

無線制御は2.4GHzの電波を使い、500mまで届きます。そのため、見通せない場所でも、コントローラーのモニターを見ながら操縦することができます。

1回の飛行は10分まで。バッテリーは交換はかごの中に手を突っ込んで行えるので、かごを外したりする手間がいりません。

モニターに送られてくるリアルタイム映像

モニターに送られてくるリアルタイム映像

かごの中に手を突っ込んでバッテリー交換を行う

かごの中に手を突っ込んでバッテリー交換を行う

さらにすごいのは

 

赤外線カメラも搭載

 

していることです。

ハイビジョンカメラの横に赤外線カメラも搭載

ハイビジョンカメラの横に赤外線カメラも搭載

インフラや設備を点検するために、さまざまなロボットが開発されていますが、これからは空中からアクセスするドローンも、有力なツールになりそうですね。


エリオスのプロモーションビデオ

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