管理人のイエイリです。
マンション工事の仕上げ工事では、施工管理者が部屋ごとに進み具合を確認した後、現場事務所に戻って紙ベースの進ちょく管理追跡表に状況を書き込むことにより、進ちょく管理を行ってきました。
しかし、この方法だと情報を把握するのに移動や転記、そして転記ミスによる手戻りなど“隠れたムダ”の数々がありました。
そこで鴻池組は、2013年から運用しているiPadによる現場管理システム「KOCo(ココ)チェック」に、「工事進ちょく管理システム」を追加し、建築現場での運用を開始しました。
現場最前線でiPadから各部屋の工種ごとに「完了」「指摘あり」「施工中」の3つのステータスを入力すると、
ナ、ナ、ナ、ナント、
クラウドサーバー
に送られて、現場全体の進ちょく度合いがビジュアル化され、一目で把握できるのです。(鴻池組のプレスリリースはこちら、レゴリスのプレスリリースはこちら)
iPadからクラウドサーバーに送られた進ちょくデータは、リアルタイムにまとめられ、他のパソコンやiPadからも確認できます。
また、現場では指摘コメントや写真もその場で入力することができます。
これらの情報は
自動的に帳票化
されるので、現場事務所に戻ってからの作業も大幅に減らせます。
このシステムは他の「KOCoチェック」アプリと同じく、レゴリスの図面閲覧ソフト「SpiderPlus」をベースに両社が共同開発しました。
iPadなどのタブレット端末とクラウドが連携すると、事務所への移動や転記といったムダな作業や残業時間も削減されるので、生産性向上や残業を減らす「働き方改革」にもつながりますね。
さらに将来に目を向けると、少子高齢化による労働力不足に対応するため、「少ない人数で工事を行う」ためにも必須のシステムになりそうです。