無人建機7台で自動施工!鹿島のダム現場が“下町ロケット”状態に
2018年12月7日

管理人のイエイリです。

TBS系列で放映中の日曜劇場「下町ロケット」は、少子高齢化による労働力不足に悩む農家のために、主人公が無人トラクターを開発するというストーリーで人気を集めています。

その建設業版とも言えるシーンが、鹿島・竹中土木・三井住友特定建設工事JVが福岡県朝倉市で施工を進めている小石原川ダム本体建設工事の現場で展開されています。

小石原川ダム本体建設工事の現場(以下の写真:鹿島)

小石原川ダム本体建設工事の現場(以下の写真:鹿島)

堤高139m、堤頂長約550m、堤体積約830万m3という巨大なロックフィルダムで、水をせき止める「コア材」を盛り立てる作業を

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

7台の無人建機

 

で自動施工することに成功したのです。(鹿島のプレスリリースはこちら

 

コア材の盛り立て作業を行う無人建機たち

コア材の盛り立て作業を行う無人建機たち

 

現場に設けられた「管制室」

現場に設けられた「管制室」

2018年11月のある日、現場に設けた「管制室」からの指示で、自動ダンプトラック3台、自動ブルドーザー2台、自動振動ローラー2台が、それぞれ衝突しないように作業を進めました。

その結果、5時間にわたる連続作業によってコア材1層分、約1300m3の盛り立てを完了したのです。

この施工は、鹿島が開発した建機を自動化する次世代建設生産システム「A4CSEL」(クワッドアクセル)を使って行われました。

従来の無人化施工は離れた場所から人間のオペレーターが建機を遠隔操作していましたが、この現場では1人が指示を出すと、複数の建機が自律的に作業を行うようになっている点が大きく違います。

自動ダンプトラックの運転室。人は乗っておらず、ステアリングは油圧系統を直接制御しているためハンドルは動かない

自動ダンプトラックの運転室。人は乗っておらず、ステアリングは油圧系統を直接制御しているためハンドルは動かない

自動振動ローラー。人感センサーによって安全が確保されている

自動振動ローラー。人感センサーによって安全が確保されている

A4CSELは2015年に福岡県那珂市の五ケ山ダム建設工事で自動振動ローラーの実用化と自動ブルドーザーの実証実験、2017年には大分市の大分川ダム建設工事(詳細は2017年1月12日付けの当ブログ記事を参照)で自動ダンプトラックの導入試験によって、建機の種類を増やしてきました。

そして今回の小石原川ダムでは、各建機の台数を増やして本格施工した点でまたまた進化したのです。

鹿島のウェブサイトには、この現場の動画が公開されています。これを見ると自動ブルドーザーが押し土を終える瞬間に、ややブレードを上げるなど

 

まるで人間が運転

 

しているかのように、滑らかな動きをするのに驚かされます。

まるで人間のオペレーターが運転しているかのように滑らかな動きの自動ブルドーザー

まるで人間のオペレーターが運転しているかのように滑らかな動きの自動ブルドーザー

ひょっとすると、各建機の制御方法にも細かいところまで改良が加えられているのかもしれませんね。

今回の成功に基づき、鹿島は次回、秋田県東成瀬村の成瀬ダム堤体打設工事で、自動化重機を20~30台の規模で運用する予定です。

最先端の工場のように、無人建機が24時間施工する工事現場が実現するのも、時間の問題のようです。

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