最大ペイロードは135キロ!ノルウェー企業が世界一の業務用ドローンを発売
2019年10月28日

管理人のイエイリです。

工事現場での空撮や測量でおなじみのドローン(無人機)は、輸送できる荷物の荷重(ペイロード)が数キログラムのものがほとんどです。

ところが、ノルウェー北部のシッキルヴェン (Sykkylven)に本拠を置くグリフアビエーション(GRIFF Aviation AS)は、“世界で最も重いものを運べる”業務用ドローン「GRIFF135」を発売しました。

世界で最も重いものを運べる巨大ドローン「GRIFF135」(特記以外の写真:GRIFF Aviation AS)

世界で最も重いものを運べる巨大ドローン「GRIFF135」(特記以外の写真:GRIFF Aviation AS)

飛行中の様子

飛行中の様子

同社のプレスリリースによると、最大ペイロード は

ナ、ナ、ナ、ナント、

135キログラム

という、これまでの常識を越えたパワーなのです。(GRIFF Aviation ASのプレスリリースはこちら

写真右はGRIFF社のCEO、レイフ(Leif)さん、左はノルウェー政府の大臣、ロドリゲス(Rodoriges)さん

写真右はGRIFF社のCEO、レイフ(Leif)さん、左はノルウェー政府の大臣、ロドリゲス(Rodoriges)さん

上の写真に写っている右側の人は、GRIFF社のCEOを務めるレイフさんで身長190cm、左側はノルウェー政府の大臣を務めるロドリゲスさんで身長175cmです。

一般の工事現場で使われているドローンと、いかに大きさが違うかに、驚かされます。現時点では、日本国内ではGRIFF135は通常のドローンの規制範囲で飛ばすことができるとのことです。

飛行に使用するフライトコントローラーは、ボーイング社やエアバス社で使われているものと同じで、あらゆる任務を完全自律飛行で行うことが可能です。

用途としては、建設工事全般のほかダム工事や送電線工事、さらには農業や消防、レスキューなどを想定しています。これまでヘリコプターやクレーンで行ってきた作業をドローンに置き換えることで、コストダウンや安全性を高くすることが期待されます。

同社は既に、世界中の建設会社や電力会社などと契約を行っており、産業用ドローンとして一般的な機体になっていきそうです。

GRIFF Aviation Asのスタッフ

GRIFF Aviation Asのスタッフ

日本やアジアでは、東京都渋谷区に本拠を置くDrone Future Aviation(DFA)が総代理店となっています。DFAのウェブサイトでは、操縦性を考慮してか最大ペイロードは75kg、最適ペイロードは30kgとしています。

お値段についての情報は見つかりませんでしたので、気になる人は問い合わせてみるといいでしょう。

日本の総代理店、Drone Future Aviationのウェブサイト(資料:DFA)

日本の総代理店、Drone Future Aviationのウェブサイト(資料:DFA)

これまでにない巨大さには驚かされますが、さらにビックリすることに、GRIFF135はGRIFF Aviation AS社が製造する中で

最も小型のドローン

なのです。

同社では今後、さらに大型の機体を発売する予定とのことで、2020年に詳細が公開されるとのことです。

最近はドローンを使った空飛ぶ無人タクシーの話題も、ニュースなどで見かけるようになりました。建設現場での作業に使えるパワフルなドローンも、今後、増えていきそうですね。

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