給料3分の1で3倍仕事! ケイアイスター不動産で“ロボット社員”が活躍
2020年9月23日

管理人のイエイリです。

ロボットやAI(人工知能)を事務的な作業や商談に活用し、成果を上げるのはなかなか難しいものです。

そんななか、ケイアイスター不動産(本社:埼玉県本庄市)はこのところ、地道に成果を上げてきました。

まずは2019年に群馬県高崎市にオープンした注文住宅「はなまるハウス」の無人内覧型モデルハウスです。モデルハウスに無人内覧システムとチャットボット商談機能を設置し、来場予約から退室、住宅購入に必要な情報収集サポートを無人対応したのです。

無人内覧型モデルハウス「はなまるハウス」(以下の資料:ケイアイスター不動産)

その結果、来店から成約までの期間が約60%も減少しただけでなく、

ナ、ナ、ナ、ナント、

成約率も約20%増加

するという好成績を収めたのです。(ケイアイスター不動産のプレスリリースはこちら

注文住宅では、住宅展示場への来店から契約まで5回程度の商談を行うことが多く、内容によっては長時間にわたることもあります。

一方、お客さんはこうしたことを予測し、以前はモデルハウスに行くことにためらいもありました。

無人内覧にすることで気楽にモデルハウスを見られるため、結果的に多くのお客さんが来店し、モデルハウス側も営業社員の人件費や経費を削減できるという一石二鳥の効果が出たというわけです。

そのため、無人内覧は当初、3カ月限定で行う予定でしたが、多くの反響があったため2020年9月現在も継続中です。

2020年9月23日現在、「はなまるハウス」の無人内覧は継続されていた

同社のもう一つの成果は、新築戸建て住宅にかかわる業務の効率化です。

以前は定型業務に使う書類で、単票から一覧に転記したり、逆に一覧から単票に転記したりという作業を人間が行っていました。

この業務に、コピーアンドペーストなどを得意とする、RPA(Robotic Process Automation)を導入した結果、

半年で2000時間以上

の工数削減が実現したのです。(ケイアイスター不動産のプレスリリースはこちら

RPAを“ロボット従業員”とすると、人間の3分の1のコストで導入できます。そして生産性の点では、ロボット従業員は人間の3倍以上の事務作業ができるのです。

“ロボット従業員”のコストは人間の3分の1、生産性は人間の3倍で大幅な省人化が可能だ

同社ではこのほか、紙の書類をテキストデータに変換するAI-OCRを活用して請求書やアンケートなどのデータ入力を自動化し、半年で324時間を削減しました。

さらに2019年8月にはデータ分析プラットフォーム「Tableau Software」(読み:タブロー)を本格導入し、新築戸建て分譲事業での用地仕入れ状況や工期日数、販売状況などをリアルタイムで可視化しています。

その結果、計画から販売までの在庫回転日数や売り上げ実績などが可視化でき、問題の早期発見や課題改善を行えるようになりました。

データ分析プラットフォーム「Tableau Software」の活用例

人手不足に悩むのはどの業界でも同じです。書類の転記やデータ入力、そして接客など、コンピューターができることはどんどん任せて、人間は人間しかできない作業に集中するのが、これからの企業経営には求められそうですね。

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