施工BIMを手放し作成! 型枠や鉄筋が“自動発生”するARCHICAD用アプリ
2020年11月11日

管理人のイエイリです。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)による設計は、建物各部のBIMオブジェクトを一つ一つ、マウスでドラッグしては3次元空間に配置するのがいまだに一般的です。

そのため、施工段階で鉄筋や足場など、こまごましたものを大量にモデリングするときは大変でした。

そこで詳細なBIMモデルを短時間に作れるARCHICAD用のアプリ、「BI For ARCHICAD」を導入する建設会社が増えているとのことです。

開発元のU’s Factory(本社:横浜市保土ケ谷区)の代表取締役、上嶋泰史さんに、いったい、どんなアプリなのかを説明してもらいました。

例えば、足場をモデリングするときは、下の画面のように建物のBIMモデルの周囲を選択します。

「BI For ARCHICAD」がインストールされたARCHICAD上で建物のBIMモデルの周囲を選択する(以下の資料:U’s Factory)

そして足場作成用のコマンドを選ぶと、

ナ、ナ、ナ、ナント、

足場が自動発生

して、建物を囲んでしまったのです。

自動発生した枠組足場

「手放しで詳細なBIMモデルを作れます」と、ドヤ顔の上嶋氏(写真:家入龍太)

自動発生できる足場は枠組足場のほか単管足場やくさび式足場のほか、IQ足場や次世代足場の「アルバトロス」まであります。さらに昇降階段や足場板、建物とのつなぎ、落下防止ネットなども自動発生することができるのです。

このほか、自動発生できるのは型枠や断熱材、鉄筋、デッキプレート、さらには土留め材や木造建築用の金具まで、幅広い部材があります。

型枠を自動発生させたところ

断熱材の自動発生

RC造関係で自動発生できるもの

鉄筋関係で自動発生できる部材

鉄骨造関係で自動発生できる部材

土留め関係の自動発生部材

これらの部材を一つ一つ、手入力しようと思うと気が遠くなりそうですが、自動発生部材で取りあえずインプットしておき、必要な部分だけを修正する、という方法をとれば、BIMモデルの作成効率は大幅にアップしそうですね。

これだけではありません。現場のBIMモデルを一通り作ったら、工程も自動的に分割して現場が下から立ち上がってくる工程シミュレーションも自動的に作ってくれるのです。

自動的に工程シミュレーションを作ってくれる機能

そして驚くべきことに、工程シミュレーションをもとに

バーチャート

まで作ってくれるのです。

自動作成されたバーチャート

もともと「BI For ARCHICAD」は、見積もりソフトとして開発されていますので、単価を入れておくと見積書や鉄筋の重量明細書なども自動作成できます。アプリは毎日、更新されており、新しい機能が次々と追加・改良されています。

このアプリはソフトウェアセンター(本社:東京都千代田区)の躯体図作成ソフト「SIRCAD」と連動する仕組みになっています。

気になるお値段ですが、サブスクリプションとなっており、SIRCAD込みのフルセットが初年度216万6500円(税別。2年目から108万1500円)、SIRCADなしが初年度166万1500円(2年目から95万6500円)となっています。

このアプリが1本あるだけで、ARCHICADが施工BIM用ソフトに変身すると言っても、過言ではありません。ARCHICADを施工でも使いたいという建設会社は、検討してみてはいかがでしょうか。

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