管理人のイエイリです。
コロナ禍対策として、建設業でもオンライン会議やテレワークが普及しつつあります。
下の写真は多くのモニターに工事現場の風景が映っているので、安全管理を監視カメラなどで行っているところかなと思いますね。
しかし、よく見ると、手元にはなんやらコントローラーのようなものがあり、しきりに指を動かしているではありませんか。
ナ、ナ、ナ、ナント、
バックホーの運転
をテレワークで行っているところなのです。
このシステムは、東京大学構内に本拠を置く東大発のスタートアップ企業、ARAV(本社:東京都文京区)が開発した「建機Webコントローラー」なのです。
富士建(本社:佐賀県佐賀市)、ビスペル(本社:静岡県富士市)と共同で油圧ショベルをインターネット経由でリアルタイムに遠隔操作する実証実験に成功したことから、このシステムの事業化を開始しました。
この遠隔操作装置は、建機のメーカーや機種を問わず、既存の建機に後付けできます。また、コントローラーには、スマートフォンやパソコン、そして多くのモニターを備えて前述の専用施設を使用できます。
本体に通信用のSIMを内蔵しているので、携帯電話が通じるエリアであれば、1000km以上離れた場所からも遠隔操作が可能です。
遠隔操作だと、あまり細かい作業はできないのではないかと思ってしまいますが、
バケット先を水平移動
させるような複雑かつ繊細な操作もできるそうです。
これまでも建機の遠隔操作システムは、1990年代の雲仙普賢岳の火砕流復旧工事をはじめ、各地の危険な現場で使われてきましたが、今回のシステムはインターネット回線で操作するので重機オペレーターの「テレワーク」が可能になるのが特徴です。
山奥の現場の工事が、通勤不要で自宅からできるようになる日も、そう遠くはなさそうですね。