iPhoneのAR機能で生コン量を正確に現場算定! トライアローが無料アプリ「キャパシル」を公開
2024年9月3日

管理人のイエイリです。

コンクリート打設作業では、生コンが足りなくなって後から打設すると、打ち重ねた部分に「コールドジョイント」と呼ばれる不連続面が発生するため、不足は許されません。

しかし、多めに発注しすぎると、余って廃棄する「残コン」も多く発生してしまうため、製造・輸送コストや環境面で問題となります。

そのため型枠内を満たす生コン量を正確に見積もることは、建設関係者にとって永遠の課題と言えるでしょう。

この問題を解決するため、人材サービス会社のトライアロー(本社:東京都港区)は、AR空間測量アプリ「キャパシル」を開発し、このほど無料公開を始めました。

必要な生コン量を現場にいながら、

ナ、ナ、ナ、ナント、

スマホのAR機能で算定

できるのです。(トライアローのプレスリリースはこちら

生コンを打設するエリアをスマホで撮影(上)し、ピンを配置して高さを調整すると必要な生コン量が求められる(下)(以下の写真、資料:トライアロー)

使い方は簡単。基本となる「ピクチャーモード」の場合、生コンを打設する場所をスマホで撮影し、打設範囲を囲むようにAR(拡張現実)ピンを立て、高さを調整するだけです。図面などの事前準備は必要ありません。

コンクリート打ち継ぎ面など、打設形状が複雑な場合は、ピンを細かく立てれば大丈夫です。

複雑な打設形状の場合はピンを細かく立てればよい

複雑な打設形状の場合はピンを細かく立てればよい

オフライン状態でも使えるので、携帯やWi-Fiの電波が届きにくい場所でも問題なく使えます。

計測した結果は、履歴として保存でき、数回に分けて計測した生コン量を合算する機能も備えています。

計測結果は履歴として保存できる

計測結果は履歴として保存できる

数回に分けて計測した生コン量を合算するイメージ

数回に分けて計測した生コン量を合算するイメージ

現場によっては、生コン打設範囲を見通せない場合もあります。そんなときは「アラウンドモード」が用意されており、

動画撮影のように

カメラを動かしながらピンを立てていき、後でピンの位置や高さを調整して生コン量を求めることもできます。

打設範囲を見通せない場合に便利な「アラウンドモード」。カメラを動かしながらピンを立てていき、生コン量を求められる

打設範囲を見通せない場合に便利な「アラウンドモード」。カメラを動かしながらピンを立てていき、生コン量を求められる

キャパシルは、生コン量を正確に見積もることを目的に開発されましたが、様々なものの体積を測ることができます。

段ボール箱など、様々なものの体積を測ることもできる

段ボール箱など、様々なものの体積を測ることもできる

対応するスマホは、LiDARを搭載したiPhoneやiPadです。OSはiOS15以上、iPadOS15以上に対応しています。ご興味のある方は、下記のApp Storeからダウンロードして試してみてはいかがでしょうか。

AR空間測量アプリ「キャパシル」のアイコン(左)とダウンロード先のQRコード(右)。画像をクリックするとダウンロード先に飛びます

AR空間測量アプリ「キャパシル」のアイコン(左)とダウンロード先のQRコード(右)。画像をクリックするとダウンロード先に飛びます

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