管理人のイエイリです。
年々厳しくなる建設業界の人手不足や働き方改革の切り札として、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)への期待が高まっています。
そんな中、福井コンピュータアーキテクト(本社:福井県坂井市)は、国産BIMソフトの最新版「GLOOBE 2025」シリーズを2025年7月23日に発売することになりました。
施工用の「GLOOBE Construction」の特徴は、「施工詳細×現場で使える施工BIM」とうたっているように、
ナ、ナ、ナ、ナント、
施工や現場業務と直結
した機能を強化したことなのです。(福井コンピュータアーキテクトのプレスリリースはこちら)
今回のバージョンアップで「施工詳細」という新オプションを追加し、土工や仮設、躯体のもとになる施工詳細の情報を一貫して扱えるようにしました。
現場で使える「施工BIMデータ」を作りやすくなります。また、設計図書の仕上表からワンタッチで仕上下地をBIMデータに配置したり、Excelの仕上表データも活用できます。
また、「天井割付」オプションでは、天井板や設備用のインサート(埋設ナット)を指定したパターンでBIM上に瞬時に割り付け、作業工程を4分の1に短縮します。
「黒板作成アシスト」という新オプションも登場し、BIMモデルの躯体リストから現場での工事写真撮影に使う小黒板や豆図のデータをCSV形式で出力でき、電子小黒板のデータ作成時間を7割削減します。
さらに施工管理アプリ「Photoruction Build」の電子小黒板機能とダイレクト連携されると、通常、7分かかる電子小黒板データの
作成を30秒以下
で完了させることもできるのです。
一方、設計用の「GLOOBE Architect」では、建築研究所の「非住宅建築物に関する省エネルギー基準に準拠したプログラム」によるシミュレーションに必要なデータをBIMから自動入力できるようになり、手入力に比べて工数を大幅に削減。
2026年春に始まる建築確認の「BIM図面審査」用のテンプレートを刷新し、加筆・修正の手間を最小限に抑えました。
このほか国土交通省の3D都市モデルデータベース「PLATEAU」の「CityGML」データを読み込む機能も追加され、日照ボリューム検討や隣接建物との干渉確認などにも使えるようになりました。
今回のGLOOBEシリーズのバージョンアップを一言でいうと、「データ連携のオートメーション化」を極めたことでしょう。
2025年7月11日(金)の午後、同社は今回のバージョンアップの解説などを行うオンラインイベント「G-Styleフォーラム」を開催します。ご興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか。
主なプログラム | プログラム価格 | 使用権販売 |
---|---|---|
GLOOBE Architect 基本(配置図・平面図・断面図・プラン図・立面図・CG など) | ¥780,000 | ¥180,000/年額 |
GLOOBE Architect 法規チェック(省エネ計算・各種日影図・法規 LVS など) | ¥360,000 | ¥57,600/年額 |
GLOOBE Construction 基本(躯体計画・躯体数量算出・工程計画) | ¥800,000 | ¥240,000/年額 |
GLOOBE Construction 仮設計画 | ¥360,000 | ¥108,000/年額 |
GLOOBE Construction 土工計画 | ¥288,000 | ¥86,400/年額 |
GLOOBE Construction 施工詳細 (NEW) | ¥360,000 | ¥108,000/年額 |
GLOOBE Construction 天井割付 (NEW) | ¥120,000 | ¥60,000/年額 |
GLOOBE Construction 黒板作成アシスト (NEW) | ¥120,000 | ¥36,000/年額 |