西尾レントオールがARAVと自動施工システムのレンタル開始! 現場で手軽にオートメーション化ができる
2025年6月11日

管理人のイエイリです。

数年前から大手ゼネコンでは、無人の油圧ショベルやダンプトラックを使って、土砂を自動的に積み込んだり、目的地に運んだりする自動化施工システムの研究開発が行われています。

現場の人手不足が年々、厳しくなる中、簡単な作業をこうしたシステムで自動化できれば、助かりますね。

一般の建設会社も、そんな夢を手軽に実現できる時代になってきました。

西尾レントオール(本社:大阪市中央区)は、ARAV(本社:東京都文京区)と協業し、油圧ショベルによる掘削からクローラーダンプへの積み込み、そして運搬・排土までを行う自動施工パッケージを、

ナ、ナ、ナ、ナント、

レンタルで提供

することになったのです。(西尾レントオールのプレスリリースはこちら

ARAVの自動油圧ショベル RX「ヨイショ投入くん」と、西尾レントオールが独自に開発した自動運転クローラーダンプを組み合わせた自動施工パッケージ(資料:西尾レントオール)

ARAVの自動油圧ショベル RX「ヨイショ投入くん」と、西尾レントオールが独自に開発した自動運転クローラーダンプを組み合わせた自動施工パッケージ(資料:西尾レントオール)

この自動施工パッケージは、ARAVが開発・提供する自動(無人)油圧ショベル RX「ヨイショ投入くん」と、西尾レントオールが独自に開発したクローラーダンプ自動運転システムを組み合わせたものです。

このシステムによって、油圧ショベルによる土取り場の掘削から、クローラーダンプへの土砂の自動積み込み、そして指定場所への運搬と自動排土という一連の作業を、無人化・自動化することができます。

油圧ショベルはタブレットによって掘削範囲と排土場所を指定し、無人エリアを設定したうえで掘削や積み込みを自動的に行います。

作業範囲の設定イメージ(資料:ARAV)

作業範囲の設定イメージ(資料:ARAV)

操作や設定を行うタブレット端末(左)と建機に搭載する制御装置(右)(写真:ARAV)

操作や設定を行うタブレット端末(左)と建機に搭載する制御装置(右)(写真:ARAV)

「ヨイショ投入くん」は、日本キャタピラーのICT油圧ショベル「CAT320」(バケット容量:0.8m3)に対応しており、ARAV製遠隔装置「Model E」を後付けする方式で、2025年6月18日から提供される予定です。対応機種は今後、順次拡大される予定です。

●「ヨイショ投入くん」の主な用途

1. 鉱山・砂石・骨材ヤード: 一次破砕機、または骨材・セメント原料への投入
2. 焼却バイオマス発電施設: 一次破砕機や燃料ピットへの燃料チップ投入
3. 製鋼・金属スクラップ処理ヤード: リサイクルヤードでの金属スクラップ投入
4. 建設残土・再資源化施設: 選別センターにおけるふるい分け機への残土投入
5. 一般廃棄物処理施設: 破砕機・選別ラインへのごみ投入
6. 再生アスファルトコンクリートプラント: 一次破砕機やふるい分け機への再生材投入

この自動施工パッケージがレンタルで提供されることで、一般の建設会社も、

自動施工を手軽に導入・運用

できるようになります。

またARAVは「ヨイショ投入くん」を、2025年9月に一般のダンプトラックへの積み込みにも使えるようにするほか、2026年6月には河川工事で行われる河床掘削の自動化にも対応させる予定です。

2025年9月には一般のダンプトラックへの積み込みにも使えるようになる予定だ(写真:ARAV)

2025年9月には一般のダンプトラックへの積み込みにも使えるようになる予定だ(写真:ARAV)

国土交通省が推進する「i-Construction 2.0」のメインテーマになっている「施工のオートメーション化」も、「ヨイショ投入くん」によって大きく前進しそうですね。

これらの自動施工システムは、2025年6月18日~21日、幕張メッセで開催される「第7回国際 建設・測量展 CSPI-EXPO」のARAVブース(ブース番号:展示ホール2 No.07-49)や西尾レントオールブース(展示ホール1 No.02-71/屋外 No.0D-16)に出展されます。ご興味のある方は、出掛けてみてはいかがでしょうか。

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