管理人のイエイリです。
建設機械の内部でデータを伝送するものといえば、LANケーブルやUSBケーブルなどの「有線方式」を思い浮かべがちです。
しかし、地盤改良機のロッド先端部に取り付けた地中のジャイロセンサーのデータを送るとなると、周囲は水や土砂に囲まれ、しかも作業中の激しい振動といった過酷な環境のため、これらのケーブルやコネクターがちゃんと動作してくれるのかが心配になります。
そこで古野電気(本社:兵庫県西宮市)は竹中土木と共同で、地中を貫く画期的な通信方法を編み出しました。
掘削ロッド内に仕込んだ単管パイプ内の空間を使って、地下から地上までを、
ナ、ナ、ナ、ナント、
Wi-Fi通信でつなぐ
方式なのです。(古野電気のプレスリリースはこちら)
この方式は、Wi-Fiの電波を単管パイプの中に通して伝送する「ウェーブガイドLAN」という古野電気の技術を、地盤改良を行う2軸深層混合処理機の掘削ロッド内に仕込んだものです。
これまでは、高層ビルの建設現場で、上下階を貫くWi-Fi網を構築するために使われていましたが、建機の内部、それも土中に潜るロッド内で利用するとは驚きですね。
しかも建設現場でよく使われる単管パイプを、電波の導波管として利用するというのは、建設と通信の異分野ナイスコラボと言えるでしょう。
Wi-Fならケーブルのようによじれたり、コネクターがゆるんだりする心配もないので、
接続や耐久性の面
でも、可動部分のある建設機械との相性が良さそうです。
建機の世界は、ICT化が進むにつれて多数のセンサーや制御ユニットが組み込まれるようになっています。今後は油圧ショベルやクレーンなど、可動部が多くケーブル配線が難しい機
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