管理人のイエイリです。
建設現場のKY活動は、本来、「今日の作業で何が危ないか」をみんなで洗い出す、とても大事な時間です。
ところが現実には、紙の帳票を配って、書いてもらって、集めて、回覧して、ファイルして、保管する――。そんな紙仕事のほうが主役になっている現場も少なくないのではないでしょうか。
その結果、元請会社では1現場で数千枚から数万枚ものKY帳票を保管することもあります。これでは危険予知活動というより、“紙を回す活動”です。まさにKY紙地獄ですね。
現在の紙によるKY活動の流れ(以下の資料:リバスタ)●
そんな現場に、なかなか強力な助っ人が現れました。
リバスタ(本社:東京都江東区)が2026年4月1日に正式リリースした「Buildee 電子KY」です。
毎朝のKY活動を、
ナ、ナ、ナ、ナント、
紙からスマホへ大転換
するシステムなのです。(リバスタのプレスリリースはこちら)
これは、建設現場施工管理サービス「Buildee」のオプションサービスで、KY活動の記録・確認・保管をデジタル化するものです。
「Buildee 電子KY」によるKY活動の流れ●
協力会社の職長は、これまで紙に書いていたKY内容や参加者情報をスマートフォンで入力し、元請会社はPCまたはスマートフォンで確認し、そのままクラウドで一元管理できます。
つまり、紙を前提にしたKY運用を、現場での入力から確認、保管まで、まとめてデジタルに置き換えようというわけです。これはかなり思い切りましたね。
使い方も、ちゃんと現場で回ることを意識しています。職長はスマホで、作業の選択、危険予知・安全確認、重点項目の記載、参加者登録、作業後報告までを5ステップで完了できます。
5ステップに整理された入力の流れ●
手順が整理されているので、現場でスマホを見ながら、その日の作業に合わせてKY記録を仕上げていく姿が、かなり具体的にイメージできます。変に高機能すぎて使いにくいのではなく、まずは毎朝回ることを優先した設計に見えるのがいいところです。
元請会社側も、報告内容を確認した後はクラウド上でデータを一元管理できます。
紙の印刷、配布、手書き、回覧、押印、ファイリングといった作業を減らし、必要な記録を探しやすくした点も見逃せません。職長の記入時間だけでなく、現場代理人や安全担当、事務スタッフの“紙を回すための仕事”まで減らせるのが大きいですね。
しかも、入力はゼロからではありません。「Buildee 調整会議」に登録された
作業予定を引用できる
ため、職長が毎朝、同じような内容を何度も打ち込むムダを減らせます。
さらに「Buildee 入退場管理」の入退場実績と連動し、KYミーティングの参加者情報の真正性も高められます。
試行版を使った現場では、協力会社から「KY記入が約5分から約2.5分になった」「元請会社の確認待ちが減った」、元請会社からは「回収→回覧→保管の手間が削減された」といった声も出ています。現場で本当に回るのか、という一番大事なところに、ちゃんと手応えが出ているのは心強いですね。
「Buildee 電子KY」は、一見すると地味なデジタル化に見えるかもしれません。でも実は、こういう地味な改善こそ、現場を根っこから変える力を持っています。
しかし、KY内容や参加者情報、作業予定、入退場実績がデータとして蓄積されていけば、その先にはAIや写真・動画を活用した“KY活動DX”が見えてきます。そんな未来への入口として見ても、「Buildee
電子KY」はかなり大きな一歩と言えそうです。

















