サブコンユーザーが急増・逆転した「eYACHO」! 計器連携やAIヘルプのほか、工事写真管理機能も追加
2025年7月29日

管理人のイエイリです。

2015年にMetaMoJi(本社:東京都港区)が発売したクラウド型施工管理アプリ「eYACHO」は、当初、紙の野帳をiPadに置き換えるペーパーレス化を目指して開発されました。

発売から10年の2025年9月上旬、最新バージョンの「eYACHO 7」が発売されることになり、7月24日に記者説明会がMetaMoJiの本社で開催されました。

紙の野帳を手に、eYACHOの変遷を説明するMetaMoJi法人営業推進部部長の今西信幸氏(写真:家入龍太)

紙の野帳を手に、eYACHOの変遷を説明するMetaMoJi法人営業推進部部長の今西信幸氏(写真:家入龍太)

代表取締役社長の浮川和宜氏(左)と同専務の浮川初子氏(右)もAIの活用や開発方針などを直々に解説

代表取締役社長の浮川和宜氏(左)と同専務の浮川初子氏(右)もAIの活用や開発方針などを直々に解説

このアプリはスーパーゼネコンの大林組と共同開発したため、ゼネコンが求める機能が先行して搭載されました。(詳しくは2016年5月30日のサクセスストーリーを参照

そのため、当初はゼネコンのユーザーが圧倒的に多かったのですが、2024年度のユーザー数は、

ナ、ナ、ナ、ナント、

サブコンなどが3分の2

を占めるまでに急増し、ゼネコンを逆転してしまったのです。

2024年度のユーザー数は、サブコンやプリント関連が64%と多数派になった(以下の資料:MetaMoJi)

2024年度のユーザー数は、サブコンやプリント関連が64%と多数派になった(以下の資料:MetaMoJi)

これも、時間外労働時間に上限が設けられた「建設業の2024年問題」が影響しているのかもしれませんね。

サブコンの利用が増えたことで、新バージョンには「工事写真管理機能」が搭載されることになりました。

最近では珍しくない機能ですが、eYACHOをきっかけに施工管理のIT化やクラウド化に乗り出す中小建設会社からの「eYACHOだけで施工管理をやりたい」という要望に応えて、遅まきながらこの機能が搭載されることになりました。

工事写真管理機能のイメージ

工事写真管理機能のイメージ

中小建設業には社内のIT化をサポートする部署がないことも多いため、従来のオンラインマニュアルに「AIヘルプ機能」を加えることで、必要な操作方法をAIが直接案内してくれるようにしました。

オンラインマニュアルに搭載されるAIヘルプ機能。やりたいことを質問すれば、AIが必要な操作を順を追って説明してくれる

オンラインマニュアルに搭載されるAIヘルプ機能。やりたいことを質問すれば、AIが必要な操作を順を追って説明してくれる

また、移動のムダや操作のひと手間をなくし生産性を向上させる機能としては、USBカメラとの連携やデジタルサイネージとの連携機能が加わりました。

USBカメラとの連携機能。カメラを鉄筋の中などに挿入し、相手が現場に行かなくても細かい打ち合わせが行える

USBカメラとの連携機能。カメラを鉄筋の中などに挿入し、相手が現場に行かなくても細かい打ち合わせが行える

デジタルサイネージとの連携機能。eYACHOの画面をキャプチャーし、画像ファイル化してUSBメモリーにコピーするといった手間を、クリック1回で済ませられる

デジタルサイネージとの連携機能。eYACHOの画面をキャプチャーし、画像ファイル化してUSBメモリーにコピーするといった手間を、クリック1回で済ませられる

そして、現場の最前線でデータと向き合うサブコン向けに、様々な計測機器のデータをeYACHOに直接取り込める

「BLuE」連携機能

も搭載されました。

「BLuE」連携機能による計測機器からデータ取り込みイメージ

「BLuE」連携機能による計測機器からデータ取り込みイメージ

「BLuE」とは関電工(本社:東京都港区)の測定記録支援システムで、各社の様々な計測機器と対応しています。

eYACHOはBLuEの機能を活用することで、多くの計測機器のデータを直接取り込めるようになり、現場での入力ミスや帳票作成の時間を大幅に削減できるようになります。

「eYACHO」の新機能やゼネコン・サブコンなどでの活用事例については、2025年7月31日(木)~8月1日(金)にオンライン開催される「MetaMoJi Days 2025」で紹介されます。eYACHOで建設DX(デジタル・トランスフォーメーション)に乗り出したい企業の方は、参加してみてはいかがでしょうか。

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